題名と装丁の雰囲気で手に取り、帯にあった"デュ・モーリアの後継者"って言葉に惹かれて買っちゃいました。ヴィクトリアンでゴシックミステリー風なんて、もうど真ん中ですし。
読んでみると思っていたような重苦しさはなく、現代作家さんの書いているものだからかな、とっても読み易かったです。
一番魅力を感じたのはイライザ。彼女の強さと物事を楽しむ能力に惹かれました。でも彼女にも弱点があります。片割れを喪失することに耐えられない・・・だからあまりに従姉に囚われ過ぎていた一時期、その魅力が失われてしまったように感じ寂しかったです。まるで「レベッカ」の"わたし"が困難を乗り越えることで少女らしい瑞々しさを失ってしまった時と同じような気持ちでした。(といっても、キャラクターやストーリー、雰囲気は全く被ってはいません。)
でもイライザはそこに留まることなく、自分を取り戻し前進し始めます。だからこそその歩みを妨げる者なんて居て欲しくなかったのに。彼女が本当に自立する姿を見たかったのに・・・伯母様は、お城の中で鏡を覗き込み呪いをかける魔女のような人でした。
作中のお伽噺の本の挿画は、つい最近カイ・ニールセンの本を見たばかりだったので彼の絵で想像しちゃいました。時代的にもぴったりなのかな。
あと、本文とは全く関係ないのですが、主要人物の名前がイライザとネリーだったことが縦巻きロールの意地悪少女達を彷彿とさせて、ちょっと面白く感じました。
「忘れられた花園」 ケイト・モートン
読んでみると思っていたような重苦しさはなく、現代作家さんの書いているものだからかな、とっても読み易かったです。
一番魅力を感じたのはイライザ。彼女の強さと物事を楽しむ能力に惹かれました。でも彼女にも弱点があります。片割れを喪失することに耐えられない・・・だからあまりに従姉に囚われ過ぎていた一時期、その魅力が失われてしまったように感じ寂しかったです。まるで「レベッカ」の"わたし"が困難を乗り越えることで少女らしい瑞々しさを失ってしまった時と同じような気持ちでした。(といっても、キャラクターやストーリー、雰囲気は全く被ってはいません。)
でもイライザはそこに留まることなく、自分を取り戻し前進し始めます。だからこそその歩みを妨げる者なんて居て欲しくなかったのに。彼女が本当に自立する姿を見たかったのに・・・伯母様は、お城の中で鏡を覗き込み呪いをかける魔女のような人でした。
作中のお伽噺の本の挿画は、つい最近カイ・ニールセンの本を見たばかりだったので彼の絵で想像しちゃいました。時代的にもぴったりなのかな。
あと、本文とは全く関係ないのですが、主要人物の名前がイライザとネリーだったことが縦巻きロールの意地悪少女達を彷彿とさせて、ちょっと面白く感じました。
「忘れられた花園」 ケイト・モートン
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