エッセイ集です。
何となく塩野七生さんを思って買ってみたのですが、雰囲気は全然違いました。
塩野さんは古代からルネサンスの歴史的視点が多いのに対し、須賀さんはもっと近代の視点というイメージ。それから、塩野さんは現在進行形なのに対し、須賀さんは年老いてから若かりし青春を思い返してるノスタルジックな寂しさが漂っている感じかな。年齢は須賀さんの方が大分年上のようです。
皆が集っている書店を中心に据えたエッセイなのですが、書店は本屋さんというより、教会の啓蒙活動の広報的役割を持って居る存在です。なので皆カトリック教徒なのですが、エッセイの内容は宗教色は強くないです。その分、須賀さん自身が何をどう考えてるのかは解りにくいかな。
また、そういう環境のためかボランティアのブルジョワ階級との交流も結構あるのですが、交流が有っても住む世界は違うという時代です。そこに須賀さんが結構受け入れられているのは、日本人を珍しがられたというだけではなく、その時の生活は貧しかったとはいえ、実際のところブルジョワのお嬢様という事実からなのでは、とも思っちゃいました。
須賀さんの思想が伝わるものを読んでみたいな。
何巻を買えばいいのか、悩むな。
「須賀敦子全集 第1巻」須賀敦子
何となく塩野七生さんを思って買ってみたのですが、雰囲気は全然違いました。
塩野さんは古代からルネサンスの歴史的視点が多いのに対し、須賀さんはもっと近代の視点というイメージ。それから、塩野さんは現在進行形なのに対し、須賀さんは年老いてから若かりし青春を思い返してるノスタルジックな寂しさが漂っている感じかな。年齢は須賀さんの方が大分年上のようです。
皆が集っている書店を中心に据えたエッセイなのですが、書店は本屋さんというより、教会の啓蒙活動の広報的役割を持って居る存在です。なので皆カトリック教徒なのですが、エッセイの内容は宗教色は強くないです。その分、須賀さん自身が何をどう考えてるのかは解りにくいかな。
また、そういう環境のためかボランティアのブルジョワ階級との交流も結構あるのですが、交流が有っても住む世界は違うという時代です。そこに須賀さんが結構受け入れられているのは、日本人を珍しがられたというだけではなく、その時の生活は貧しかったとはいえ、実際のところブルジョワのお嬢様という事実からなのでは、とも思っちゃいました。
須賀さんの思想が伝わるものを読んでみたいな。
何巻を買えばいいのか、悩むな。
「須賀敦子全集 第1巻」須賀敦子
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