オランちゃん

マミーの頭は最近オランちゃん状態です。
傍から見ている分にはモワモワっとしていてちょっとカワイイのですが、こういうことって他人はどうあれ本人には不本意なことなのですよね。マミーは寝るときも帽子を被ったままで過ごしています。

先日、更衣時に点滴中だったので看護師が手伝いに来てくれたのですが、被りの肌着を脱いだときに帽子が落ちてしまいました。慌てて帽子を被り直すマミー。わたしとしては、いや、まだこれから新しい肌着を被って着るからまた脱げるし、看護師は見慣れてて何とも思わないしって感じだったのですが、当人は「こんな頭になっちゃって・・・見られちゃって恥ずかしい」と意気消沈。
そんなマミーを見て、あのことを思い出しちゃいました。

数年前にわたしが体調を崩したときのこと。
最初は感染症疑いだったので高齢者のマミーには来ないよう言っており、感染症でないと解った頃にはマミー自身が体調不良となり、結局マミーがお見舞いに来てくれたのは発症してから１ヶ月以上経った頃でした。そして数ヶ月ぶりに会った療養中の娘にこの母親は開口一番、「可哀想に、治るの？その顔」と曰ったのです。
その頃のわたしはステロイドの副作用真っ只中、顔はムーンだし肩はバッファロー。それを目の当たりにしたマミーには、病状よりその容姿のほうがよっぽど重症に感じたようでした。

とかく見た目をかなり気にするマミー。
内服薬も無くなりムーンとバッファローは消失したもののここ数年身なりを構わなくなったこの娘は、マミーにとって未だ憂慮の種なのでしょうね。