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2倍のさくら

2023-01-06 23:14:08 | わんこ
「ミックス犬は可愛さ2倍、リスクも2倍なんですよ」

12月に入って少しした頃から、さくらの行動がおかしくなりました。庭に出たがることが減り、テラスから降りようとせず、あんなに好きだった窓辺のテーブルに登らなくなったんです。1日の殆どをハウスに入って丸くなっている。
最初は腰痛再発かと思ったのですが、痛がる風で無し。そのうち、指差す方を見なくなり、目の前にあるご褒美をあっちこっち向いて探したりする行動が目立つようになりました。どうも視力が落ちているなと思いつつ年末になり、病院のお正月休みが明けるのを待っている内に、空をパクッと食べようとしたり、トイレの後そのままトイレの中で立ちすくんでいたり、ガラスのキャビネットにぶつかったりするようになってしまいました。

本日やっとかかりつけの病院に行ったところ、眼科もある他の病院を紹介され受診。そこの先生に「ミックスは丈夫と思われがちですが、」と前置きされ言われたのが冒頭の言葉でした。犬種特有の病気のリスクをマルックスのさくらは、マルチーズとダックスの両方分持ち合わせてしまう事になるとのこと。

威嚇瞬き反応(-)
眩目反射(±)
迷路試験 少しぶつかる

「光は少し解るようですが、物は見えてないようですね。進行性網膜萎縮というダックスに多い病気だと思うけど・・・」

眼圧 正常
右眼にわずかな白内障〜今回は関係ない
両眼に虹彩萎縮〜年齢によるもので今回は関係ない
フレア(炎症)(-)
網膜 正常=萎縮無し

「進行性網膜萎縮では無いです。となると突発性後天性網膜変性症か脳疾患ですが、今のところクルクル回るとか痙れんなど脳の症状は無いので、たぶん突発性後天性網膜変性症でしょう。
専門病院で網膜電図をすれば確定できますが、病名が確定したとしても網膜の病気は治りません。」

     

治療に繋がらないのなら、確定診断の為にわざわざさーちゃんに恐い思いをさせる必要はないと判断しました。何かさくらの為に出来ることはと聞くと、「盲導犬の反対で、飼い主が犬の目になってあげること。ただ、犬は視覚が衰えても嗅覚と聴覚が優れてるので、慣れれば家の中ならそれ程困らずに生活できるようになるかも。部屋の環境を整え、家具の配置は余り換えず、変えたらしっかり教えてあげる。夜の散歩は気を付けてあげる、とかですね」

診察を終え帰宅してからの方が、気持ちが重くなってきました。

治りません 治りません 治りません 治りません 治りません!

そっか、治らないんだ。もう見えないんだ。いずれは光も感じ無くなっちゃうんだ。
高窓から庭を眺めるのが好きだったのに。フェンスの隙間から外を見るのが大好きだったのに。自宅警備員のお仕事も天職だったのに。
でもわたしが暗くなっていても仕方ない。まずはさくらがこの状態に慣れるまで、なるべく独りの時間を減らして不安少なく過ごせるようにしましょ。幸い食欲魔神なところは変わってないので、それにつられて少しでも体を動かす時間を作りましょ。
出来れば、食べること以外にも楽しみを見つけられるとイイのだけれど・・・



突発性後天性網膜変性症とは→


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