好きな雰囲気でしたし面白かったのですが、読後感がイイかというとそうはいかずモヤモヤした気持ちが残りました。
特に終盤のモントファルコンの言動は老いと負い目と憤懣からの狂気なのでしょうが、国のためという理想と信念が根底にあったとしても余りに自分本位で、恐ろしく醜いです。ハーンの狂気を受け継いでいたのは女王ではなく、間違いなく彼です。女王を道具として駒として扱い、見当違いの復讐の対象にさえしてしまうなんて。根底に愛があるのかと思いきや、それより深い闇と憎しみがあり、支えを失った彼はそれを隠し通すことが出来なかったのですね。
クワイアは有能な小者かと思いきや、ここまで女王に接近するとは思いませんでした。それに、頭が良く小狡くて行動力があり目的の為なら殺人も厭わないというところはステアパイクと同じなのですが、彼ほどの魅力は感じませんでした。なのに最終的には大団円の中心にいるというのも、何だかなぁ。あれだけのことをしておいて、赦されちゃうのか・・・
とはいえ女王には救いが欲しかったので、それで彼女が国を治めつつも一人の人間として生きていけるのなら、まぁ赦すか・・・
でも実は、エピローグ的最終章での彼の処遇は解説を読むまでよく解らずにいました。まぁ、わたしの読解力が足りないのでしょうね。
「グローリアーナ」マイケル・ムア・コック
特に終盤のモントファルコンの言動は老いと負い目と憤懣からの狂気なのでしょうが、国のためという理想と信念が根底にあったとしても余りに自分本位で、恐ろしく醜いです。ハーンの狂気を受け継いでいたのは女王ではなく、間違いなく彼です。女王を道具として駒として扱い、見当違いの復讐の対象にさえしてしまうなんて。根底に愛があるのかと思いきや、それより深い闇と憎しみがあり、支えを失った彼はそれを隠し通すことが出来なかったのですね。
クワイアは有能な小者かと思いきや、ここまで女王に接近するとは思いませんでした。それに、頭が良く小狡くて行動力があり目的の為なら殺人も厭わないというところはステアパイクと同じなのですが、彼ほどの魅力は感じませんでした。なのに最終的には大団円の中心にいるというのも、何だかなぁ。あれだけのことをしておいて、赦されちゃうのか・・・
とはいえ女王には救いが欲しかったので、それで彼女が国を治めつつも一人の人間として生きていけるのなら、まぁ赦すか・・・
でも実は、エピローグ的最終章での彼の処遇は解説を読むまでよく解らずにいました。まぁ、わたしの読解力が足りないのでしょうね。

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