町のピアノ教室~La musica porta la Felicità~

2014/11/22生徒さんと保護者の方へ向けて発信開始♪
ブログタイトルの意味は”音楽は幸せを運んでくる”です

月光(ベートーヴェン)~らららクラシックより~

2016年04月30日 | 名曲の部屋

3つのキーワード

第1章

『月の光にみせられて』

*夜道を歩くベートーヴェン。盲目の少女が弾くピアノ曲にひかれて、少女の前で曲を披露。

その「月光」と言う創作物語から月光の愛称がついた

*ベートーヴェンは「幻想曲風ソナタ」と書いている

*ドイツの詩人で音楽評論家レルシュタープが第1楽章を聴いて

「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と例えたことからとも言われている

*身分違いの恋人ジュリエッタ(18歳)に贈られた曲

その結末の儚く切ない状況も月光の愛称を後押しした

 

第2章

『常識をくつがえせ』

*ベートーヴェンはこの曲を

『幻想曲風ソナタ』sonata quasi una fantasiaとして発表

この「即興」とは即興演奏(自由な発想)の意

*第1楽章のAdagio sostenute(ゆっくりと音を切らないように)は当時はありえないことで

一般的にはAllegro(速く)で軽快に弾くのが決まりだった

また第1楽章はソナタ形式で

提示→展開→再現→終結が常識だったが

月光はソナタ形式を第3楽章にしている

*このころ耳の異常に悩まされ、翌年1通の遺書を書いている

*ピアノソナタは40年書き続けていた

 

最終章

『冷静と情熱のはざまで』

*第1楽章冒頭3連符の分散和音と嬰ハ短調で夜の水辺をイメージ

*第3楽章pから一転sfの絶妙なコントラストでドラマを作りだしている

 

♪「0p」=出版したときにつけた番号

(ベートーヴェンは138番まである)

「WoO」=出版したが「Op」の番号を付けなかった作品で

Werke ohne Opuszahl(作品番号なしの作品たちの意)

(ベートーヴェンには205曲あり「エリーゼのために」もその中の1曲)

 

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