Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

木枯らし

2007-11-11 | Weblog
首筋に、冷たい風がヒュウヒュウと掠める朝。ふと、歩道で足元を見ると、大きく長いミミズが這っていた。東京のコンクリートジャングル(ウチの方は住宅街だけど)でも、これほど大きいミミズがいるのだなあと、ちょっと感心してしまった。しかし何で又こんな寒い朝に、堂々と外に出ているのだろうと不思議に思った。

ミミズと言えば昔、小学生の時に創った詩みたいなものを思い出す。
     

  ミミズはどうして服を着てないのかな?
  冬でも寒くはないのかな?
  きっとミミズの服はあたたかい地球の土なんだろうね。


と言う内容だったと思う。密かに狙っていた「ねんりん」に載らなかったのは、あまりにも下らなかったのだろう。その時は、少しでも釣りのことを書きたかったのかもしれない。

村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んだ。面白いタイトルだが、これはレイモンド・カーヴァーの短編集のタイトルを捻ったそうだ。この本は、著者の趣味であるマラソンやトライアスロンのことやら、走ることについて書かれた本だ。確かに長距離を走りきる事は大変にキツそうだが、走り終えた時の達成感は何となくわかる様な気がする。

僕も、山などを縦走する時、かなり長い距離を歩く時がある。特に急斜面を登っている時は、呼吸は荒くなり、背負っているザックが肩にズシリと伸し掛かり、膝がガクガクになってくる。とにかく我慢ガマンで歩き続けるしかないのだ。しかし、この辛さも頂上からの風景やら、そう言ったもので一瞬にしてフッと取れてしまうから不思議だ。結局、その辛さや苦痛が、自分にとっての価値あるものに清算されることによって、達成感と共に全てがリセット状態になるのだろうと思う。

それと、クラプトンを聴きながら走ると、やはりブルージーな走りになるのだろうか?
 
  

最新の画像もっと見る

post a comment