Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

東北南部の旅

2016-10-22 | Weblog

先日、連休だったので福島と山形に行ってきた。

郡山で車を借り、猪苗代湖から喜多方方面へ。

 

この辺りも雪深いのか、道路の真ん中に消雪パイプが有るところが地方に来たと言う感じが出てこれまた良い。

 

 

喜多方と言えばラーメンなんだけど、至る所にラーメン屋がある。

坂内食堂の本店もこの近くに有り、この店だけ混んでいる様だった。

 

 

何というか優しい味で、福島名物の芋煮もそうだけど(あ、芋煮は山形だった)、安堵感に浸れる味わいだ。

東北の人はラーメン好きなんだなと思う。

 

そこから裏磐梯へ行きここで一泊。

裏磐梯は高校生の時に来た事が有るが、すっかり忘れてしまった。

磐梯山に登った記憶が有るけど、ぐちゃぐちゃな登山道であった為あまり良い思い出では無い。

 

 

 

五色沼は水源は同じなんだけど、その水が通る個所が違うため、濾過されたりされなかったりで色が違うみたいだ。

途中の桧原湖は須スモールマウスバスのメッカで、この日もアングラーがボートを出していた。

 

 

紅葉が見事な峠を越えて山形県へ。

山形に訪れるのは初めてかなと思ったが、鳥海山に登った時に来てるんだよな。

 

麓に滝があったから寄ってみると、岩の陰にイワナ(たぶん)を確認。

禁漁期間だから釣る事が出来ないけどね。

 

 

車で田舎道を走る。

走ってる車の量も少ないし、信号もあまり無いので実に快適。

田んぼや畑やらが広がり、何て事の無い日本の風景を堪能する。

 

 

 

何だろう、この解放感は。

 

 

 

 さて、昼飯は何にしよう。

山形と言えば蕎麦が良いなあと思い調べると、この近辺に『もみじ庵』と『けやき』と言う蕎麦屋が有るみたいだ。

うーむ、どちらも良さそうだ。

 

田んぼの真ん中にあるけやきと言う蕎麦屋に決めた。

 

 

人里離れた所にあるから夜は寂しそうだけど、ロケーション的には最高だ。

こじんまりした古い一軒家に入るとお客もふたりしか居らず、蕎麦を打つから20分待ってくれと言う。

待ってます待ってます。

 

 

静寂なたたずまいのなか蕎麦を啜る音と共に、時計がカチカチカチと音を立て、2時になればボーンボーンと音がなる。

外に広がる田んぼを眺めながら静かな時を待つ。

 

 

山形は10割蕎麦が多いのか、メニューはこの10割蕎麦のみと言うのもまた渋い。

蕎麦に関しては信州蕎麦の喉越しとか好みがあるが、何と言ってもロケーションと佇まい、それと蕎麦にこだわる店主、更には静かに蕎麦をすするお客さんまですべて完璧な蕎麦屋だった。

おまけに食後は小さなぜんざいまで出てきた。

たかだか蕎麦屋だが、素朴な山形の風景と相まって感動するほどだ。

 

それと福島応援ではないが会津塗の漆器を購入した。

数年前には興味無かったんだけどなあ。

 

 

結局、最後は天童市の方まで足を伸ばしてしまった。

いやあ、山形は古き良き日本の風習が残されたところだったよ。

 

 

冬は寒そうだけど。

 


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