先週の土曜日、Illustrator・Photoshopを使って「網点」「4色分解」の版データ作成方法を
プリント現場のチーフに教えてもらいました。
※網点:写真などの画像をドットに変換し、色の濃淡をドットの大きさで表現したもの。
※4色分解:フルカラーの画像を「C・M・Y・K」の4色の濃淡にわけ、網点表現にしたもの。
Illustrator、Photoshopを学び始めて約10年ですが、
バージョンもどんどん新しくなり、機能も増えて、新しいバージョンを触るたびに
!!!?( ̄◇ ̄;)!?!?
となります。
当社にご依頼いただくお客様の中で、
「このデータ、どうやって作るの!?何時間かかってるの!?ワンダホー!!Σ(◎□◎*)」
と超絶技巧なデータをご入稿いただくことがあり、日々驚かされると同時に、
まだまだこのソフトの可能性や能力を理解しきれていないなーと痛感します。
作業しながら新しい発見をすることも結構あるので、スタッフ間でもやり方を教えあったりして切磋琢磨してますよ~
で、今回の講師はチーフのKさん。
グラデーションを含むデザインや写真のプリントは、表現が大変難しいため当社ではシルクプリントで行っていません。
しかし、ごくごくたまーに、お客様の強い要望により製版してシルクプリントで製作をすることがあります。
当社版ではなく、外注版での製作になるため社内で版データを作成することはないのですが、
こんなやり方で作っているんだよーというのを教えてもらいましたo(゜▽゜)/
当社で使っているPhotoshopは5.5とエレメンツの11なので、最新のPhotoshopだとまた使い方が違うかもしれませんが、
Ver.5.5という古ーーーーーーいものでも問題なくちゃんとデータの作成ができるんですね。
それだけ単純な基本の機能を使って作成しているということなんですが、驚きです。
(エレメンツはバージョンが高くても機能の制限があるので4色分解ができないという…)
そして網点・4色分解で作成したプリントがコチラ
【網点/単色】
【4色分解】
細かいドットで表現されているのが見えますよね。
4色分解の方はシアン(ブルー)・マゼンタ(ピンク)・イエロー・ブラックの点の重なりで
色や濃淡が表現されているのがわかるでしょうか?
すごいですよね!
ドット表現になるので、プリントした際の雰囲気は「写真」というよりも「イラスト」に近い印象です。
でもシルクスクリーンでこんなに写真っぽいプリントができるんだなーと感動します!
私は仕上がりのTシャツを見たとき「すごい!o(*゜▽゜*o)!!」を連発していました(笑)
小さいデザインやベタ面積の広いデザインには向いていないので、
胸や背中にバン!と印刷するといい雰囲気で仕上がるんじゃないかな~
ちなみに、白の面積、高明度カラーの面積が多いデザインが綺麗に見えます。
ただし、4色分解はデメリットもたくさん。。。
①色合わせが非常に難解
プリントするインクの順番によっても発色が変わりますし、データ上で色の配分を計算して分解していますので、実際にプリントすると画像とは発色が変わってきます。
計算上の数値で、画像と仕上がりがぴったりと合うことはありません。
②色ブレ
1枚目と30枚目、50枚目とプリント作業が進むにつれ、またインクの落ち具合によって若干の色ブレが発生してきます。
また、濃色生地へのプリント、淡色生地へのプリントでも色の差が出てきます。
③版数
淡色生地(白なし)の場合は4版、
淡色生地(白あり)と濃色生地の場合は5版の製版代がかかります。
外注版になるので、データ確認後別途お見積りになります。(1版¥10.000~)
また、デザインデータによっては、白のTシャツでも白引きが必要な場合があります。
④雰囲気
データ上で見る画像と色の構成(RGBカラー/CMYKカラー)が違うため、全体的に少々暗く、濃い印象になります。
精密な濃淡の表現はできないため部分的にべたっとした潰れが生じてきます。
※上記4色分解データ、髪の部分など。
4色+白の5色でプリントすると、インク部分が結構厚くなります。
こんなところですかね。
通常は写真やグラデーションの表現が入る場合、
「転写プリント」 「デジタルプリント」 「インクジェットプリント」で製作しています
「転写プリント」 「デジタルプリント」であれば、写真をそのままシートに出力するので仕上がりは一定ですし
何しろ”そのまま”なので写真の印象を崩しません!
※色は上記4色分解と同様に画面上の画像と出力したシートで色ブレが起こります。
そして「インクジェットプリント」
これはご家庭にある年賀状印刷でも大活躍な「カラ●オ~♪」とか「ピク●ス」などと同じ要領で
紙ではなくTシャツに直接インクを吹き付ける機械を使用したプリント方法です。
白引きしてカラーTシャツにもプリントはできるんですが、
結構ベッタリとインクがのるのでベタ面積の広いデザインのプリントは、私はあまり好きではないですねー(-_-)
白引きなしのカラーインクだけを淡色生地にプリントすると、
ふんわりとした風合いでTシャツの生地感を損ねることがなく、とっても雰囲気がいいんですよ(人*´∀`*)
先日、ツイッターの方でUnitedAthleの商品について発信しましたが、
たしか、5495-01 4.7オンス ファインジャージー Tシャツはライブグッズで買ったことあるよな…
と思い、探してみました。
あった、コレコレ!
2014年の秦基博さん「GREEN MIND」ツアーグッズ!!
空を見上げているデザインですが、こちらのTシャツはインクジェットプリントで製作されているんですよね~♪
デザインの雰囲気にも、また秦さんや秦さんの作る音楽の雰囲気にも
このプリント方法はすごく合っていて、気に入っています(*^V^)
インクジェットの特性として、黒やベタ面積の広いデザインはパキッとのりにくいので
デザインの向き不向きやプリントする商品にも左右されるところですが、これも味かな
あ、メーカーのブランドタグはとられていますが、商品はわかりますよ。。。ふふふ。。。
ライブグッズ・オリジナル商品をみるとき、商品チェック・プリントチェックは欠かせません(ΦωΦ)
5495-01 4.7オンス ファインジャージー Tシャツの特徴はやはり生地感!
こだわりの生地で作られていて、やわらかくってとても着心地がいいです◎
少し薄め(軽め)の素材なので、私はロンTの上に重ね着したりしています。
こだわり素材についてはこちら★
(メーカーWEBカタログが開きます)
2月がはじまり、1週間がまた始まり、月曜日は「ブルーマンデー」なんて言うけど
憂鬱でも、道は前にしか続いていないから
後ろ向きじゃなくて、前向きに進んでいきたいですよね
自分に負けずに、頑張ろう
秦 基博 今日もきっと-2011.3.16-
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