ダッフィー船長航海記 / Captain Duffy

2010.5.2 はじめました。
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佐渡汽船が上場廃止

2022-02-14 16:48:03 | 投資
佐渡汽船から、経営再建のためにご協力を、と言うお手紙が届きました


債務超過となる経営難から、第三者割当増資を含む経営再建で、現株主はスクイーズアウトとの報道で、先般ストップ安。
その後、その詳細がわかってくると、株価反発も

佐渡汽船は、佐渡島航路と言う生活航路の関係から、新潟県や佐渡市からの支援もありますが。。。

何を考えたか、大型高速フェリーを導入。
鳴り物入りはよいのですが、高速ということは、それだけでっかいエンジン、多くの燃料を消費します。

高速船は、燃料費との戦い。
その昔、シーランドと言うコンテナ船の会社がありましたが、太平洋航路を30ktと言う高速で航行するSL7 というコンテナ船を導入しましたが、オイルショックでとん挫、船はその高速性能から、米海軍MSCの高速輸送艦に改造されて今も運用されています。
最近では、小笠原航路を画期的短縮として、TSLおがさわら が三井造船で建造されましたが、これも原油高騰から採算性が危ぶまれ、東京都と支援金の話が決裂して、運用に至らず、解体。
東日本フェリーでも、なっちゃん二隻が就役したものの、結局足引っ張りに。。

さて、企業が経営が立ち行かなくなると、その昔は会社更生法、近年では民事再生法により再建することが多いのですが、今回は産業再生なんたらと言う新しい方式とか。

会社更生法、民事再生法などによる場合、100%減資など、抜本的資本更新によって一から立て直すのですが、新潟県、佐渡市など、生活航路維持の地元の事情を考えると、それもできないようで。
ということで、一般株主分を、スクイーズアウトさせて、みちのりホールディングによる出資参加、そして、スクイーズアウトさせた一般株主に対しては、同数同額での新株予約権を発行と言う形になるようです。

新株予約権による買付は、要は資本出資そのものなので、買ったお金は、すべて会社の資本となります。
よく「株価が下がった金返せ」と言う人がいますが、上場株式の市場売買では、買ったお金は、前の株主にわたるだけで、会社には行きませんから、会社に返せというのはお門違いですが、今回のような出資の場合は、まさに会社に文句を付けられる立場と言うことになります。

一旦は、上場廃止となりますが、いずれ再上場の場合は、株価再生も期待されます。



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