遺産相続や、退職金等でまとまったお金が入った時、さしあたりそのまま貯金になるんでしょうけど。
さしあたり使うこともないし、預金金利も低すぎるからと思っているところに、言葉巧みに勧められるのが投資信託。
「特定の銘柄の株式投資は、その企業が潰れたらおしまいだが、投資信託は複数企業に投資しているので安心」とも言われますが。
逆に言うと、特定の企業が大当たりしても、たいして膨らみもしないことを意味します。
そしてなにより、リーマンショック等世界的金融不安の中では、総崩れになりますから、投資信託も、崩れます。
しかも上がるときは平均効果で微々たるものでも、総崩れて下がるときは一気ですから凹みも大きく。
個別銘柄と異なり、投資信託ですから、潰れてゼロ、ということはありませんが、3-40%下落したものが元に戻るには、5-10年以上かかることもすくなくありません。
去年から今年にかけての日経平均3万円超えまでの道中においては、市場が右肩上がりなので、やれば増えるのも当たり前。
今はやりのウェルスナビなどの投資アドバイザーも似たようなものです。
崩れた段階で、話が違うという悲鳴は、過去何度も。
投資信託の利点は前述のとおりですが、まとまった資金を一気に投入するのは考えものです。
毎月積み立て等であれば、単価が平均するので効果的ですが。。。
逆に言えば、暴落相場を待って下がった時に一気に、と言うのも一つの手ですが。。。
5-10年に一度を待つのも現実的ではありません。
銀行等では、よく「優遇金利+1%」等と言う広告を見かけますが。。
その条件は、半額を投資信託と言うもの。
銀行にとっての投資信託は、手数料収入になります。
預貯金は、融資資金にはなりますが、銀行にとってはリスク負担を伴うものですが、投資信託の手数料収入は丸々利益です。
さて、1000万の資金の半分を投資信託、半分を優遇定期としたとき。。。
例えば投資信託の手数料が1%であるなら、500万の投資信託で5万円が手数料になります。
残りの500万の定期預金に+1%つけてようやくチャラとなるには、優遇金利の定期が1年定期の場合。
通常は、3か月とか半年とか期間が短いものですから、実際は、3か月なら12500円程度しか優遇金利はもらえません。
差し引き計算すればわかりますが、5万円払って12500円もらっても、ありがたくもなんともないことがわかります。
実際の金額は、契約条件によりますが、基本的な計算はこの通りです。
銀行も慈善事業ではありませんから、身銭を切って優遇してくれることはなく、あくまで銀行に利益がある商売ですから当然です。
株式投資で今はやっているのがオンライントレード。
スマホを見ながらの売買で短期に安易に稼ぐという。
が、それでそのまま儲かるなら、若者たちまち億りびとです。
ネットでは、派手に儲けた自慢話に花が咲きますが、そのまま1年続いている人は稀。
浮かれて損して退場。変わって新しい人と入れ替わり。
そんなものに付き合ってもらちがあきません。
株式投資で良く進められるのが優待銘柄。
権利確定日に株主であればもらえることもあり、「今月の株主優待銘柄」として推奨されますが。。
株価はオークション形式でもあり、みんなが買えば自ずと株価も上がります。
「今月の株主優待銘柄」としてみんなが買うから、その時期株価は上がりますが、権利確定後は用済みとして売られることも多く、株価は下がります。
なので、「今月の株主優待銘柄」を今月買うのはあまり賢くはありません。
どうせ買うなら、安い時期に仕込むのが得策。
今が勝負の時ってはやる気持ちはともかく、グッと引き付けて撃つ のも一手。
慌てる乞食は貰いが少ないとも言います。
投資にはリスクがつきものですから、僅かな損害でも許容できないならやめておく方が無難です。
が、その際、自分ではやっていないつもりでも、リスク商品に手を出しているなら、愚の骨頂。
優遇金利(半額投資信託)、なんてのは、知らないうちに載せられてしまう材料です。
儲かる株はどれか
それがわかれば誰も苦労はしません。
証券会社等のレポートで銘柄紹介がありますが。。。
別にだましているわけではありませんが、あくまで印刷前の段階での分析結果。
その後の社会情勢による変動はわかりませんから、そのフォローは自分でやらないといけません。
投資したままほっといたとんでもないことになります。
投資スタンスも様々ですが
おにいさんの主張は、安い時に買って高くなったら売る。
どれが安いかわからない、いつ騰がるかわからんものに無駄に待てない、と言う観点から、短期で利益を上げようとする人は、上がり始めた株に飛びついてもっと上がるのを期待しますが、そのまま上げればよいものの、下がってしまえば、無駄に高いところを掴んだだけで損失抱えて終わります。
配当や優待がしっかりしているところは、安心して長期投資ができます。
投資に失敗する一つの要素は、期限がついたお金を使うとき。
支払いまでに半年あるから、と始めてしまうと、期限が迫った時に投資額を割っていたら困ってしまいます。
信用取引等では、返済期限が決まっているので、その段階でマイナスなら、そのまま損失を出します。
余裕資金であれば、一時的に下がっていても、じっくりほっておけばよいのですから、戦い方に余裕があります。
余裕のない勝負と言うのは、結果を求めすぎるため、作戦の幅も狭まりますから、勢い、良い結果から遠のきます。
太平洋戦争は「海軍が半年か一年しか戦えない」と言うところに「じゃあ短期で」と始めたものの、幸か不幸か緒戦が大成功で、このまま勝てちゃうんじゃね? という愚かな誤解から、収拾がつかなくなったのは歴史の通りです。
繰り上げ返済
抱えているローンなどは、まとまった資金があるうちに清算しておいた方が間違いはありません。
が、その方法もいくつかあり、どれがどれほど効果的かは試算しないとわかりません。
また、繰り上げ返済よりも住宅ローン控除のほうがお得になる場合もあります。
投資判断は慎重に。
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