私は仕事柄夜21時過ぎに仕事を終えて帰ることが多い
クタクタでバスに揺られて1時間ほどして家に着く
バスに乗っていると
途中でいろんな人が降りていく
バスを運転している人も当然こんな夜に仕事をしているんだ
作業着を着た初老のおじさんが大荷物を抱えて降りていく
パソコンを一生懸命たたいていた人が慌てて片付けて降りていく
窓の外では工事をする人が交通整理をしたり
トラックを運転したり、機材を担いで運んでいたりする人が
懸命に仕事をしている
ガソリンスタンドでは入ってきた車に大きな声で歓迎の言葉をかけたりしている
仕事を終えて帰る人
今まだ仕事を続けている人
私はそんな人たちに「お疲れ様、よく休んでください、ありがとう」
と心の中で声をかけたくなる
日常が当たり前のように運んでいる
その日常を支えているのは
そんな自分の仕事を一生懸命に取り組んでいる人なんだ
みんなが幸せだといいなあ
生きていればいろんなことに不安や心配事が起こるけど
それでもみんなが幸せだといいなあ
そんな中に自分も一人いて
自分も含めてみんなが幸せになってほしいんだ
だから悲しい顔をしていたり
困った顔をしていたりする人を見ると
私の心はザワザワとうるさくなる
いてもたってもいられなくなるんだけれど
その人を心の中で
あなたの祝福はきっとくるよ
と言ってその人が上を向いて笑っているところを
想像しながら
私は今日も自分の仕事を全うするんだ
私は誰かの役に立っているんだろうか
そう思いはするけれど
自分が誰かの役に立つことを信じて歩いていくしかないんだな