Online Open Course : Financial Management Ⅱ〔公開講義 財務管理論Ⅱ]
コーポレートガバナンスや企業金融理論については財務管理論Ⅰで述べています⇒財務管理論Ⅰ
講師のプロフィール。質問や各種ご依頼はプロフィールにあるメルアドからお願いします。
後期第 1回 日本企業を取り巻く環境の理解について
コロナショックと日本企業
コロナ危機後の経済・社会
新型コロナ禍の企業の資金調達環境 大和総研2020/09/10
後期第1回課題 現状の認識と課題の発見
上記の資料から財務管理にかかわると考える事項を5項目以上書き出して下さい(問題の立て方がわからない人は、企業がいまはどういう状態にあり、それが改善されるには、企業は資金の調達管理でどう行動するべきか、と考えればいいでしょう。自分でも調べてみましょう。)。
レポート・答案の書き方
後期第2回 財務管理論関係統計資料について
財務管理論資料
後期第2回課題 統計数値の確認と課題の発見
上記資料から財務管理に関する数字として関心をもったことを10項目以上書き出してください(問題の立て方がわからない人は、企業がいまはどういう状態にあり、それが改善されるには、企業は資金の調達管理でどう行動するべきか、と考えればいいでしょう。)。
後期第3回 目標としてのCCCマイナス化
ここでは企業財務の目標として何が議論されているかを確認します。
Cash Conversion Cycle(CFI) Lean Management
Just-in-Time(JIT) method
後期第3回課題
上場企業のIR情報などから、財務上の数値を経営の目標として掲げている企業を3例以上探して報告してください(方法は、自分の知っている有名大企業を検索。IR情報を開けて、チェックしてみる。あるいは、「経営目標」などで検索してみる。)。どのような数値が実際に挙げられていますか。
後期第4回 生産性を上げる議論のまとめ in Note
財務の議論を一度離れて生産性あるいは利益を改善する方法を広く考えます。
ブランド、製造物責任、知的財産権 Economies of Scale (CFI)
価値工学VEの考え方 Taguchi methodについて(田口玄一)
後期第4回課題
生産性を上げる方法について、自分なりに列挙してみてください。
後期第5回 新事業への進出・撤退の論理 in Note
後期第5回課題
以下の3つのTOBのケースについて買収する側の意図を説明してください。
大戸屋ーコロワイド ファミリーマート―伊藤忠 DCMー島忠
国際収支発展段階説について説明してください(国際的視点を加えて考えます。すると、一国の経済発展は、資本を輸入する段階から資本を輸出する段階に進んでゆくと考えることができます。企業が国際化して海外拠点で生産しその海外所得を、その所得に加えるようになることと対応しています)。
貿易サービス収支 所得収支 経常収支 資本収支
1)未成熟の債務国 ー ー ーー ++
2)成熟した債務国 + ーー ー +
3)債務返済国 ++ ー + ー
4)未成熟の債権国 + + ++ ーー
5)成熟した債権国 ー ++ + ー
クローザー国際収支発展段階説 p.79
資金循環統計からみた我が国の資金フロー 日銀2018年9月
コロナ問題発生前だが、企業部門が全体としては資金余剰になっていること。
それでも調達しているお金があるが、それが預貯金や対外直接投資などに振り
向けられていることを確認できる。企業に資金余剰傾向があり、余剰資金
はさまざまに運用されている。
後期第6回 資金の内製と外製 in Note
再び財務の議論にもどり、資金調達方法の新たな変化を問題にします。
私は資金の内製方法の一つである証券化を、既存資産の証券化といわれる問題(資産の証券化)と、これから行う資金の証券化(事業の証券化)に分け、前者の動機を資産の早期流動化、後者の動機をオフバランスシート化にあるというように説明しています。
CMS cash management systemについて 証券化について
シェアードサービス CMS in goo
取引費用説 取引コストとは市場で入手する場合のコストのこと。
後期第6回課題
講師が提起する資金の内製・外製という考え方について意見を聞かせて下さい。
CMSについて説明して下さい。
証券化について説明して下さい。
後期第7回 アセットファイナンス in Note
後期第7回課題
Factoring (CFI);Forfeting (三菱UFJ)
資産証券化と事業証券化について、対比しながら説明して下さい。
資産証券化は昔から存在するsales and leasebackとどのような違いがありますか。説明して下さい。
アセットファイナンスとコーポレートファイナンスについて、対比しながら説明して下さい。
ファクタリング、そしてフォーフェイティングについて説明して下さい。
後期第8回 M&A(上)
LBO (CFI) Why is an LBO (CFI)
買収が敵対的hostileになり、あるいは買収を希望する者の間で競争になって買収価格が上がりすぎて失敗することがある。
後期第8回課題
企業買収はなぜ失敗が多いのかについて説明してください。
LBO、買収通貨について説明してください。
後期第9回 M&A(下)
買収する側は買収によって実現したいことがある。
新事業に参入、あるいは提携・合併によるシナジー実現。
公開買付(TOB)制度のQ&A 大和総研 2012/08/6
この制度が置かれている理由を理解すること。買収側:できるだけ
安く集めたい。しかし、こっそり集めることは「不正」になりかねない。
そこで登場したのが、公開買付制度と大量保有書開示制度である。
大量保有報告書開示制度(5%ルール) 財務省関東財務局
shark repellent (CFI)
後期第9回課題
買収プレミアムと呼ばれるものの内容は何だと考えますか(企業買収において市場で既についている価格よりも上乗せして、買収する側は買収価格を提示します。この上乗せを買収プレミアムと呼びます)。
企業買収を肯定的にとらえるロジックを説明してください。また否定的にとれるロジックを説明してください。
後期第10回 リスクマネジメント(上)
企業が扱うリスクの領域は拡大し、どの部署でもリスクを犯す可能性がある。ただどのリスクも最終的に必要資金の問題になるとすれば、財務の問題だともいえる。 Frank H. Knight (Note)
リスクマネジメント入門(MSAD Insurance)作成年不明
What is a risk matrix?
Hierarchy of hazard control
elimination/engineering/administrative/Personal Protective Equipment
Management Techniques of Risk
risk avoidance/risk retention/risk reduction/risk financing
更にrisk financingをriskをretentionした場合としてうえで、self financingとrisk transferに区分している
リスクの大きさは 影響の大きさ×発生確率 で評価する
リスク評価の手法に リスクマトリクスorリスクマップを使うものがある
リスクマネジメントの領域は2つに分かれている
リスクの抑制を行う リスクコントロール
リスク発生時の対応としての リスクファイナンス
あとでも述べるように、私はコントロールとファイナンスはそれほど明確に
別れないと考えているので、この整理には少し疑問がある。
例えばであるが、リスクファイナンスが成功裏に行なわれるかどうかも、リスクなのではないだろうか。すでに述べた資金内製化の議論は、外部資金調達のリスクのコントロールとしても理解できるのではないか?というのが私見である。
資金調達が実現したあともリスクがある。そのコントロール問題は、ファイナンスとコントールの両面にまたがっている。例、資金調達に際しての金利や為替の変動リスク対策。
リスクマネジメント in goo リスクのコントロールとファイナンス in goo
portfolio insurance and dynamic hedging in goo
事例 事業等のリスク(日本電気硝子)
後期第10回課題
統計的リスク管理手法(過去統計をベースに発生確率を判断する方法)にはどのような問題があるかについて説明してください。
リスクマネジメント(供給の途絶 需要の急増 供給納品責任)からみた在庫の役割を説明してください。SCM(サプライチェーンマネジメント)の議論でみたように、自身の在庫をできるだけ小さくすることが効率的経営とされています。しかし、在庫を最小化すると様々なリスクにつながります。在庫を小さくしつつ、リスクに対応するにはどうすればいいでしょうか(供給先の複数化 製品の質の担保はどうするか)。
後期第11回 リスクマネジメント(中)
内部統制ルール(internal control rule)の導入
事業リスクの開示はリスクの優先付けが求められる 大和調査季報2020年春季
2020年にコロナ問題が深刻になる前ですが(2020年春)、事業リスクの優先度についてのアンケート調査結果は、世界ではサイバーインシデント、事業中断、法規制変更、自然災害、市場の発展の順。日本では、自然災害、事業中断、サイバーインシデント、気候変動、法規制変更の順でした。
日本では、自然災害が重視されていること、またこの時点では、サイバーインシデントが大きな関心事項でした。サイバーの重要性は事業中断の理由からも伺えます。事業中断の理由として懸念されるものは、サイバーインシデント、火災・爆発、自然災害、機械の故障、サプライヤーの失敗の順でした。
なお気候変動の問題は、化石燃料にかかわる産業の事業評価、将来性やその事業資産の評価に影響を与えようとしています。座礁資産(環境イノベーション情報機構)気候変動と企業
事例 オール電化の動向
後期第11回課題
コーポレートガバナンスの議論では株主の視点で経営者が経営をしているかが問題になりました。これに対してリスクマネジメントの議論では、消費者の問題、労働者の問題、環境問題のように視点が多様化しています。この二つの議論をどのように統合するべきか、順位付けをどうするか。皆さんの考え方を示してください。
後期第12回 リスクマネジメント(下) リスクファイナンス
新型コロナ後の政府・日銀の企業金融支援策 大和総研2020年7月14日
新型コロナ禍の企業の資金調達環境 大和総研2020年9月10日
(1)(2)ともに2006年政府作成の資料。ここではrisk financeを事業中断というリスクが発生した場合の流動性確保ーコミットメントラインと実損補填の方法-各種の保険に分けて説明している。コンティンジェント・デット、コンティンジェント・エクイティさらに公的金融による非常時の貸付制度までは説明されている。最後の点は、2020年以降、コロナ対策で取られた各種の措置を加えるべきであろう。
個人的に疑問があるのは、金融の役割としてのリスクの大きさを調整するリスクコントロールの側面が、この説明では欠けていることである。例えばであるが、先物取引をするというのは金融取引ではないのだろうか?
多くの課題があるCDS取引 in goo
risk hedging and derivatives in goo
コンティンジェント・キャピタル(野村証券) 天候デリバ
後期第12回課題
リスクコントロールとリスクファイナンス、この二つの言葉について環境省の説明と私の説明にどのような違いがあるか説明してください。
リスクマネジメントからみた手元キャッシュの役割を説明してください。手元キャッシュが多い企業はどのように評価されますか。(この手元キャッシュについては、肯定・否定の議論がわかれています。一方に手元キャッシュは吐き出すべきだという考え方があり、他方でその意義を強調する議論があります。皆さんはどちらの議論にたちますか?手元キャッシュを小さくできる金融手法=リスクファイナンス手法には何がありますか。)
後期第13回 社会システムと企業について考える
ESG(CFI) 私有財産権 in Note 利潤 in Note
コモンズ(共有財)の悲劇 in Note
後期第13回課題
現在の社会システムについての講師の考え方に対して、皆さんがどのように受け止めたか、また皆さん自身の今の段階での意見を教えてください。賛成でも反対でも構いません。
後期第14回 最近の話題から
より機動的に,レジリエンス経営へ KPMG2019
不確実性時代の攻めのレジリエンス経営 KPMG2021/07/27
企業のおける無形資産の役割 ブランド/製造物責任/知的財産権 in Note
プラットフォーマー規制 in Note アンチコモンズの悲劇 in Note
後期第14回課題
ここで議論した以下のテーマから一つを選び論じなさい。
1)レジリエンス 2)無形資産 3) プラットフォーマー規制
参考 財務管理論2019年度後期試験問題
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は未整理。
後期1回目
後期2回目 3回目;
企業のバランスシートで土地 工場 設備などの有形資産が減り;特許 商標など無形資産の割合が増えている。;またM&Aをすると;無形資産(買収額と純資産額の差額=のれん)が増える。
ソフトな予算制約 厳しくできずに予算制約が働かないこと soft budget
hold up 問題;投資をしたことで相手に依存する状態になり立場上弱くなり契約で不利な立場に立たされる問題
契約について 不完全性(不完備性) 限られた情報のもとに契約は成立している 不完備契約 ⇒ 事後的に修正が必要 ;融資契約 雇用契約 ほか様々な契約において事後的問題が生じること
後期第5回
後期第6回 資金の内製 証券化
後期第8回 M&A
後期第10回PPT 後期第10回資料
為替デリバ;ゼロコストオプション 長期為替予約(クーポンスワップ) 為替リスク対策と企業の破綻
クーポンスワップ 為替予約と通貨オプション取引
後期第11回PPT 後期第11回資料
空港外資規制について
ストックオプション stock optionsLE
occupy wall street
後期第12回PPT;後期第12回資料;
東京電力 ← 原子力賠償機構
ジャパンデイスプレー ← 産業革新機構
日本政策投資銀行;日本政策投資銀行(wiki)
日本航空;企業再生ADR 企業再生支援機構;
第13回;キーワードで見る法人企業統計 日本企業の投資と資金調達動向(2017);中小企業の成長を支える金融(2016); 内外の設備投資(2018) 日本企業の資金余剰(2017);資金循環統計を使った家計・企業分析(日銀 2018)