P.Vernimmen and others, Frequentry Asked Questions in Corporate Finance, Wiley:2011 No.1 ざっと見て分からない言葉があれば調べるようにしてください。企業金融の目的の置き方、キャッシュフォローの定義など、冒頭部分が大事。
1.企業金融の目的
企業金融論は企業の金融上の決定について述べている。その主たる目的は、金融上のリスクを減らしつつ企業価値を最大化することである。財務担当役員は企業金融の決定に責任がある。p.2
企業財務担当者は、その企業の拡張と債務の支払いに十分な資金を確保する役割があり、長期的には、企業は少なくとも投資家の要求収益率を生み出すところに、その資金を用いることが必要。p.3
2.キャッシュフローとは何か?
通常は特定の期間について測定される、キャッシュの支出に対する受取の超過分のことである。p.4
事業活動のものと、金融活動にモノとに大別され、前者は営業フローと投資フローに別れ、後者は債務(debt)と資本(equity)とにさらに別れる。p.6
3. 貸借対照表で何が分かるか?
貸借対照表は使用総資本capital employedあるい健全性solvency・流動性liquidityの観点から分析できる
資産は固定資産と営業運転資本operating working capital(在庫+受取債権―支払債務)に分かれる
このように言える。固定資産と運転資本の合計は使用総資本である。
使用総資本は株主資本sharehoder's equityと純負債net debtで賄われている
solvency その逆の債務超過はinsolvent
4. 運転資本とその管理方法
在庫の大きさを日数で表現することがある (在庫/売上)×365 DIO
days of inventories outstanding DIO 在庫回転日数
小さい日数DIOの方が効率的 つまりDIOを使った管理手法が説明されている。
inventories+trade receivables-trade payable=operating working capital
5. income statement 損益計算書に現れる用語
Sales
- COGS: cost of goods sold
Value Added
- Opearting Cost
EBITDA
- Depreciation and Amortization
EBIT or operating profit
- financial expense
- tax
= net income or net profit
8. scissors effectって何?
収入曲線と経費曲線の変化のこと。収入に対して経費の上昇。経費の上昇に収入が追い付かない。その逆もある。
16. 企業評価方法の変遷 1990年代に大きな変化があった。
1)会計的手法 1985年頃まで 利潤profit 純利潤 EPS
2)1995年頃まで 自己資本利益率などprofitabilityが重視された。
3)投下先のリスクを考慮する。また資本のコストあるいは要求利益率を考慮する必要。ハードルレートの考え方が強まったといえる。
4)市場的指標 1995年頃以降 MVA 市場付加価値
市場での評価が使われるようになった。背景に市場を重視する考え方。
時価総額+純負債ー使用資本簿価
非上場企業には使えない
5)経済的指標 1995年頃以降 ハードルを越えてどれだけの大きさが作り出されているかが問題にされるようになった。
NPV
EVA=NOPAT-資本コスト
外部からの分析 長期間の分析には困難があること
39. 企業の成長と金融
企業の成長と金融の在り方の変化
start-up /growth /maturity
information asymmetries 情報の非対称性 次第に減少
エージェンシーコスト 次第に減少
#企業金融 #キャッシュフロー #solvency #在庫回転日数