赤坂日枝神社ともいう。この神社は太田道灌(1432-1486)が1478年の江戸城築城にあたり江戸城内に川越山王社を勧請したことに始まる。1590年に徳川氏が江戸に移封されたあとは徳川氏の崇敬を受けた。2代将軍徳川秀忠(1579-1632 在将軍職1605-1623)のとき城外に出され現在の隼町国立劇場あたりにあったが、1657年の明暦の大火に会う。そこで1659年4代将軍徳川家綱(1651-1680 在将軍職1651-80)によって現在地に移された。そのときの社殿は1945年5月の空襲で焼失するまで残っていた。現在の社殿は1958年の建て替えである。隔年6月15日に開かれる山王神社の祭礼は、京都の祇園祭、大阪の天神祭と並び日本の三大祭の一つとされる。なお日枝神社の近くに溜池交差点があるが、ここには江戸時代に入ってからの1606年の頃に江戸城防備の目的もあって外堀、つまり人工池、まさに溜池があった。この溜池は、玉川上水が1654年に完成するまでの間、江戸の上水源となり、その後も日枝神社のそばに風光明媚な風景(赤坂桐畑)をつくっていた。明治に入り溜池が埋め立てられると、新橋の柳橋に対抗する花街がここ溜池に形成された。料亭が残るのはその面影でもある。交通 地下鉄溜池山王あるいは永田町から徒歩5分。東京都千代田区永田町。
赤坂桐畑
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