熊野三山のひとつ、熊野速玉大社では正式参拝をさせていただきました。
熊野三山のひとつ、熊野速玉大社へのお参りは摂社である神倉神社の後にお参りです。
念願の和歌山県の旅、念願の熊野詣でです。
熊野三山は田辺市、那智勝浦町、そして新宮に大社があります。
世界遺産になっているのは熊野三山の各大社と関連する摂社や水上参詣道などが登録されています。
昔は川を下って熊野詣でができたのは貴族だったそうですが、そんな水上参詣道の世界遺産は
世界に、ここ熊野川だけというから驚きです。
熊野川(くまのがわ)
奈良県、和歌山県および三重県を流れる新宮川水系の本流で一級河川。
下流の熊野本宮大社と熊野速玉大社間の流域は、2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」の
「熊野参詣道中辺路」の一部として、熊野本宮大社と熊野速玉大社間の流域
がユネスコの世界遺産に登録され、現在世界遺産で唯一の「水上の参詣道」なのだそうです。
熊野の神々は、初めに神倉山のゴトビキ岩に降臨され、その後、景行天皇五十八年
現在の社地に真新しい宮を造営してお遷りになり、「新宮」と号したことが記されているそうです。
新宮にある速玉大社は熊野三山の中で一番古く歴史があるということになります。
初めは二つの神殿に熊野速玉大神、熊野夫須美大神、家津美御子大神を祀り、平安時代の初めには現在のように十二の神殿が完成したとのこと。
日本書紀には、神武天皇が神倉に登拝されたことも記され、悠久の古より人々から畏れ崇められてきた神倉山には、
初め社殿はなく、自然を畏怖し崇める自然信仰、原始信仰の中心であったようです。
昔、熊野山のPRのために熊野三山の絵図を持参して旅する女性がいたとのこと。
確かに今のようにテレビもネットもない時代は人が触れ回るというかPR活動して旅する手段くらいしか広告という手段はなかったのですね。
日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている八咫烏、八咫烏神社もありました。
八咫烏
速玉大社の主祭神である家津美御子大神(素盞鳴尊)のお仕えとのこと。
日本を統一した神武天皇を、大和の橿原まで先導したという神武東征の故事に習い、導きの神として篤い信仰があるそうです。
八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味。
八咫烏は太陽の化身で三本の足があり、この三本の足はそれぞれ天・地・人をあらわすと言われています。
ご神木のなぎの木
なぎは海の波の穏やかことを指す、凪にも通じることから平穏無事の祈りを込めているそうです。
熊野牛王とナギの葉をいただくことが、難行熊野詣を無事果たす大きな支えだったようです。
お参り前にガイドさんがご自宅の庭で今朝つんだナギですと渡してくださいました。
なぎを持参してお参りするのが古来からの習わしだそうです。
普段ならお賽銭箱の前でお参りして終わりですが、せっかくの熊野山ですからこれは嬉しい♪
牛王護符はこんな絵柄になっています。
昔はこの絵に薬草を貼り付けてあり、病気なると舐めて直したそうです。
山に囲まれた熊野山という感じでこれは素敵。
こちらはお札タイプだそうです。
境内には和歌山といえば!のみかんや紀州梅、梅干しが売られていました。
梅干しは買ってきました。紀州梅高いけどここはお手頃価格で買えちゃいます。
重いのでやめましたが、和歌山にしかない品種もいろいろあるので買いたかった。
そういえば、和歌山のジャバラが花粉症にきくということで話題になってます。
事前に知っていればジャバラかってきたのにー。
熊野三山でのみ購入できる「熊野もうで餅」も境内で販売中。
もちとん、神倉神社も。
速玉大社ももちろん素晴らしいけれど、あの石段538段を上っていくのはとても神聖でご利益がありそうだし、何より眺めが最高でした。
交通アクセス
新宮駅からバスで5分
夫須美・速玉の二神を祀り、社宝1,000余点を収める神宝館や天然記念物ナギの巨木があります。
孝謙天皇の御世、日本第一大霊験所の勅額を賜り、熊野三山の中でも逸早く『熊野権現』の称号を賜ったとのこと。