夜明け前、パシフィックビーナスは、
オーストラリアの東海岸 ＝ ブリスベン川の河口にやってきました。
ここから停泊ポイントまで、ブリスベン川をさかのぼって行きます。
1770年、イギリスの海洋探検家 ＝ キャプテン・クックは
オーストラリア東海岸を発見し、
現在のシドニー近郊に上陸しました。
クックは、その地を 『ニューサウスウェールズ』 と名づけました。
（2011年 8月 12日のブログ参照 ）
イギリスは直ちにオーストラリアの領有を宣言し、
流刑地とすることを決定 ・・
1778年 1月 26日、778人の流刑者を含めたおよそ 1500人の
最初の入植者がニューサウスウェールズに到着しました。
オーストラリアでは、この日を 『オーストラリア デー 』 と制定し、
記念日として祝っています。
Sir Thomas Makdougall Brisbane
トーマス・ブリスベン （1773ー1860年 ）
イギリスの軍人であり天文学者
ブリスベン卿として知られる
1821年、
ブリスベン卿はニューサウスウェールズの知事に任命されます。
この時、ニューサウスウェールズでは、
住民と流刑者の対立が深刻化していました。
新たな流刑地を求めて、
ニューサウスウェールズより北の地が探索されました。
その結果、
海運にも適した大きな川を擁するこの地が選ばれました。
ニューサウスウェールズ州のシドニーから
北へおよそ 600キロメートル ・・
新たな流刑地は、ブリスベン卿の名前にちなんで
「Brisbane ブリスベン 」 と名づけられました。
注：ブリスベンはクイーンズランド州
ゆっくりと慎重に船を進めてきたパシフィックビーナスは、
ブリスベン川に架かる大きな橋 ＝ ゲートウェイブリッジに
差しかかりました。
オーストラリアの美しい東海岸 ＝ サンシャインコーストと
ゴールドコーストを結ぶ橋です。
ゴルフ場のすぐ横を通り過ぎる豪華客船 ・・
おもしろい光景です。
パシフィックビーナスは着岸予定地を通過し、
川幅の広いところまで行って方向転換 （回転 ） しました。
出航の時を考慮して、船首を進行方向に向けて停船するためです。
地形を熟知したローカル パイロットの的確な操船アドバイス ・・
ブリスベン川に入ってから既に 5時間近くが経過しました。
ようやく停船するパシフィックビーナス ・・
着岸ポイントは 『バルク シュガー ターミナル 』 ・・
かつて、砂糖の積み出しで賑わった港です。
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