「Lineas de Nazca ナスカの地上絵 」 を
観察するための拠点となる町 ナスカ ・・
乾燥した大地を象徴するかのように、
町の中にたくさんのサボテンが見られます。
ペルーの地域帯で言えば、(12月26日のブログ参照 )
『Costa コスタ 海岸砂漠地帯 』 と
『Sierra シエラ 山岳地帯 』 の境界線に地上絵が点在する
『Pampas de Jumana フマナ平原 』 があります。
(標高約600メートル )
「ナスカの地上絵 」 の観察は
セスナ機からというのが一般的です。
離陸してまず目に飛び込んでくるのは、
荒涼とした風景です。
ところどころに、
過去に降った雨が川となって流れた跡が見えます。
このあたりは、非常にに雨の少ない地域です。
川筋に混じって、人工的な直線も見て取れます。
大地を覆う土 (小石混じり ) の表面は
黒っぽい色をしています。
(太陽光線の角度によって茶褐色にも見える )
これは、土中に含まれる鉄分が酸化した結果です。
表面の土と小石を数センチメートルの深さで剥がすと、
やや白っぽく、より細かい石灰質の土が現れます。
小石混じりの土を1メートルから2メートルの幅で剥がし、
そこに現れる線で描いたものが 「ナスカの地上絵 」 です。
風雨が極端に少ないという地形的な特徴 ・・
さらには、石灰質の土が空気中の微量な水分を吸着し、
漆喰状(凝固 ) になったことなどが、
1500年~2000年前の地上絵が
現在も変わらぬ姿で残っていることの要因です。
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