竹林の道 から北へ ・・・
小倉山の麓に広がる 嵯峨野 。
南北に伸びる道は、
愛宕山 (あたごやま) の頂まで続く古道。
愛宕街道 ・・・
山頂にある愛宕神社の参道です。
一の鳥居の傍らには、
鮎茶屋 ・・・
つたや と、
平野屋 ・・・
どちらもおよそ400年の歴史があります。
さて1970年代の初め、ここ嵯峨野は
清里、金沢、倉敷、津和野などと並び、
若い女性たちの聖地に ・・・
特集を組んだ情報誌
『an・an アンアン』 や
『non-no ノンノ』 を
小脇に抱えた女性たちが
古道を行き交いました。
彼女たちは
『アンノン族』 と呼ばれました。
当時の女性たちの心情は歌に ・・・
♪嵯峨野さやさや♪ (1975年発売)
歌っているのは姉妹デュオ = タンポポ
歌詞には嵯峨野の山寺も ・・・
直指庵 (じきしあん) は駆け込み寺、
祇王寺 (ぎおうじ) は悲恋の寺です。
そして、 落柿舎 (らくししゃ) ・・・
♪嵯峨野さやさや♪ タンポポ
JFK-World
初めて聴きました。切なく美しい歌ですね。
若かった頃、私も人並みにいくつか恋をして、破れて、悲しい思いをいたしました。しかしこの歌は、別のことを教えてくれました。恋に破れた人間としてだけ自分を考えていましたが、もしかすると、あの人とあの人は、私が傷つけていたのではなかろうかと、そんな自責の思いでした。
自慢ではなく、悲しい発見です。自分を第一に、自分だけのことしか考えなかった若い私への、悲しい発見の歌でした。
形は違いますが、やはり貴方へお礼を言います。
上空からの映像は、ドローンを使われているのでしょうか。心に沁みる京都でした。感謝いたします。
そう言えば、あの頃 『さよならだけが人生ならば』 という呪文のような言葉も流行しましたね。
人生におけるほろ苦さは、素晴らしいスパイスだと思います。
実は、嵯峨野を跨ぐように道路が走っていて、上空から見たような写真はこの跨道橋から撮りました。