ハレとケ

日本で唯一、
ほぼ完全な姿で遺る遊郭建築 ・・・
大和郡山城下の 川本楼 。



玄関には、礼を持って
客を迎えるための吊床（つりどこ） ・・・



この階段は客専用 ・・・



2階には、



まず、川本楼でいちばん大きい
8畳の案内場 ・・・
（ここから客を各客間へと案内）



本床が付いていて、



客と娼妓の
酒宴などにも使われたそうです。



こちらは4畳半の客間 ・・・
吊床が付いています。



3畳の客間にも吊床 ・・・



川本楼のすべての客間には
床（とこ）が付いています。



これは日本人の伝統的な世界観
「ハレとケ」 ・・・
その「ハレ」を象徴しています。



つまり、川本楼が提供するのは、
非日常的な時間と空間なのです。



さて、川本楼は、



大正時代の建物ではめずらしい
3階建てです。



3階には、もうひとつ8畳の間。



ここは、
娼妓たちのいわばリフレッシュルーム。
娼妓同士の談笑などに使われました。



また、遊郭の特別な日 『紋日』 などには、



客が加わり座興の場となったとか。



どこか祝祭的な空間ですね。



そして、2階と3階をつなぐ大階段 ・・・



肩をいからせ上り下りする
男性たちの姿が目に浮かびます。


Queen
Killer Queen
クイーンの1974年のヒット曲。
意味深な歌詞は
コールガールを歌っている ・・・
と話題になりましたね。


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