千住 真理子さんの ストラディバリウス は、
1716年につくられたものだそうです。
昨年300歳を迎えたことになります。
Papa Clemens XIV
ローマ法王 クレメンス14世 (1705年ー1774年 )
最初の所有者はこのクレメンス14世です。
クレメンス14世がおよそ20年間所有した後、
このストラディバリウスは、
フランスの貴族 デュランティ公爵の手に渡ります。
ストラディバリウスは、
それぞれ由緒ある愛称で呼ばれます。
千住さんのストラディバリウスは、
公爵の名前にちなんで 『デュランティ 』 です。
デュランティ家で約200年間、
千住さんのストラディバリウスは、
演奏者の手が触れることなく、
城の中で大切に保管されていました。
次に所有者となったのはスイスの貴族 ・・・
この貴族の名前は公表されていません。
ここでも『デュランティ 』 は演奏されることなく、
約80年の時を刻みます。
2002年、
『デュランティ 』 は千住さんのものとなります。
それはまさに、
運命的な出会いだったと千住さんは語ります。
ローマ法王に始まり、
ヨーロッパの名家が守り続けてきた名器 ・・・
『デュランティ 』 に宿る命が、
それを響かせる演奏家を
待っていたのかも知れませんね。
JFK-World
286年もの間、その音を奏でることなく奏者を待ち続けていたということですね。
バイオリストの千住真理子さんに渡るまでずっと熟成され続けたということは、感動以外に表す言葉が浮かびません。
バイオリンは多湿の日本では育たないという話をうかがったことがありました。
湿度の低いヨーロッパの気候のもとで育てられた「デュランティ」
千住さんによる演奏を機会があれば是非聴きたいと思います。
「ストラディバリウス」はスプルースという木で作られているそうですね。切られてから約330年後が最高の強度となるようです。
10月の演奏会で楽器をにであっています
出会いって不思議ともいえますネ。
さくらそう65
千住真理子さんのストラディヴァリについて、興味深く、楽しく拝見させていただきました。
1716年作の「デュランテ」なんですね。 手に入った経緯などもちょっと調べてみましたが、やはり名器とのご縁があったのですね。 楽器の方も上手く本質を引き出してくれる演奏家を求めていたのでしょう、そう思います。
表の顎の当たる部分は写真では見えませんが、裏板の下の方のニスが少し禿げている様子に見えますので、
それまでの各持ち主が秘蔵していたにせよ、それに古い名器はきちんと毎日弾かれる事が大事だそうですし、様々な機会に持ち主、または内輪の演奏会では弾かれていたのでしょうね。
が、名器本人が公開の場でのお披露目を望んだのかも!
クレモナには1715年の「クレモネーゼ」という名器が保存されていて、そのCDは持っているのですが、出来るものなら一度その実際の音を聴いて見たいものだと、尚更思いました。
実はクレモナから戻って後、あれこれ疑問を調べている内にすっかり嵌ってしまい、近いうちにブログに書こうと思っていますが、
アップの時にはお知らせしますので、その時にはどうぞ、こちらへのリンクをお許しくださるよう、お願い致します。
有難うございました!