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斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

どうして選手時代を【人生の中の僅かな部分】と捉えられないのでしょう?

2017-11-09 00:45:00 | 社会部
「体重制限、摂食障害が背景」万引で有罪 元女子マラソン代表・原裕美子被告

執行猶予付きの判決なのは摂食障害の典型的な症状を抱えている現実を考慮したものでしょうか。勿論、万引きは重い犯罪ですが、それでも摂食障害の症状としての因果関係が明確になっているとなれば、そこは切り離せないでしょう。

別の記事では日本のスポーツ界の結果最優先主義が問題視されていました。マラソンに限らず、この国のスポーツは結果が最重視されて、それさえ果たせば後は放置されてしまっています。それが今回の件も含め、引退後に重い十字架と化して人生を狂わしてしまいます。スターダムから引退後も安泰な人たちは本当に数える程しかいません。

最近の日本の場合はキャラクターが面白いと生き残れるケースが多いですが、選手時代に厳しい練習に耐え、大会で極度の緊張と重圧に耐えてきたプライドをキャラクターと引き換えに安売りしたくないと思う人たちも沢山いるでしょう。誰もが芸能人ではありませんから。どうも最近のメディアは其処を勘違いしている感がします。

この歪んだ風潮を変え、選手時代なんてものは人生の中の数ミリにしかならないんだ。その数ミリを含めた全ての道程を考えて人生を過ごすべきだというスタイルに切り替わらない限り、同様の事柄は今後も続くでしょうね