斯く語りき

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どうして“それだけが全てじゃない”と言えなかったのか。父親の責任は重い😠

2022-01-19 21:30:00 | 社会部
この件に関して父親がコメントを発していますが、どうして彼は子供に対して“それだけが全てじゃない”と言えなかったのでしょうか。その一言があれば、おそらく今回の様な事件を起こさなかった可能性は高いと思います。

どれだけ真面目だろうが所詮は【人生経験17年】なんですよ。どれだけ親が医師になることへの期待を寄せても、僅か17年間しか人生経験がない息子が理解し応えられるとは限らないんですよ。



よくよく考えてみて下さい。

日本国民は特別な事情がない限り小中学校での義務教育と高等学校での教育を受けて世間に旅立ちますが、その後は一切母校や教育現場の実際を知る機会がありません。勿論、我が子がいれば参観日や運動会などのイベントで垣間見ることはあるでしょうが、より中身の濃い日常を知る機会なんてないんですよ。

そりゃ、父親の頃は今よりも緩かったので医師の道へ歩めたでしょうが、仮に父親が私と同じ54歳だと仮定すると高校卒でも36年、大学卒でも32年の月日が経っている訳です。

その間には社会情勢も変化します。
その間には教育方法も変化します。
その間にはイジメ問題も変化します。

父親の頃には父親の頃の、息子には息子の頃の現実があり、それを普段から接することができない中では30年以上前の知識と経験だけで捉えてはならないんですよ。



況してやコロナ禍です。満足に授業が受けられない、塾や予備校に通えないという足枷がリズムを崩してしまった可能性はあると思います。それでいて医師を目指せと日々発破をかけられたら折れてしまうのは当然じゃないですか。

どれだけ血が繋がっていようとも子供は父親のコピーではないんです。1人の人間なんです。その子の人生の行く末はその子自身が決めることです。親のエゴで雁字搦めにしてはならないんです。

そもそも息子が無事に大学を出たとしても医師としての仕事が確実にありますか? それを親は保証できるんですか? できる訳がないでしょうに。



たたでさえ現役の医師たちは終わりの見えないコロナ禍で自身が感染しないかという不安を常に抱えているんです。そんな中でやっと医師になってもコロナに感染して短命に終わってしまったら親は其れを褒め称えるんですか?

こんな御時世だ、お前には医師になってほしい気持ちもあるが、命が続かなければ期待も半減してしまうし親としても寂しい。だから医師の夢が叶わなくても落ち込むな。医師が全てじゃない。人様に迷惑をかけないことを約束できるなら自分の好きな道を歩め。

もし父親がこの様に伝えていたら彼もどれだけ肩の荷が降りたでしょう。どれだけ心に余裕ができたことでしょう。



確かに犯してしまったことへの償いはしなければなりませんが、父親も自分の言動が本当に正しかったのか問うてみてほしいです😔