斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

中堅やヴェテランを排除して安く上げたら、こうなるのは当然の帰結ですね🙄

2021-05-03 01:45:00 | 社会部
いったいどれくらいの価格で請け負ったのか判りませんが、他の報道に拠れば施工業者は幅広く手掛けていた様ですから、その中には投資目的のものもあったのではないでしょうか。たとえ投資目的がなかったにせよ、依頼主(オーナー)が後先を考えずに低い施工金額を提示してきたのをホイホイと請け負ったのではないかと思います。



そうなると施工業者が利益として抜き取ると殆ど残らないのが現実でしょう。その残りで全てを済ませろと号令を出したら、最終的に犠牲になるのは安全性なのは至極当然ですよね。そもそも無い袖は振れないのに振れと言っているんですから、名目上は袖を振った(=施工が終わった)としても、こうした現実が無い袖を振ったという意味になる訳です。



況してや中堅やヴェテランの職人さんたちは容赦なくリストラされ、若くても殆ど技術を持たない人間ばかりに施工を任せてしまったら本来やるべきことをやらない&やれないとなるのは火を見るよりも明らかです。

近年は手頃な価格で購入できる建物が増えてきましたが、果たして本当に其れで由とできるのでしょうか。本来ならできない価格設定の中で実現させたとなれば、どこかに必ず無理・無茶が潜んでいるのではないですか?

昨年から始まったコロナ禍により世の中の経済が縮小を余儀なくされているとなれば建築業界も利益を出すことが難しくなっています。そんな中でも社員の給与の為に仕事を得なければならないとなると、今後は更に無茶苦茶な施工が横行するのは想像に難くないでしょう。

第一、新築を建てるだけの需要だって本来ならない筈ですよ。少子高齢化によって購入できる=長期ローンが組める世代が限られている上に、その世代の大多数が日々の生活でさえ満足に送れない糧しか得られないのであれば、そんなに闇雲に建築して誰が購入したり入居したりするんですか。こんな子供にも簡単に看破される様な話をいつまで続けていくんですか。



もう日本は一度、第三者からの指導を受け入れて終わるべきです。そうしなければ国としての存続は不可能です。このまま先に行っても待っているのは破滅の二文字です😔。