斯く語りき

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最終的な判断は沿線住民も含めて決めるのが筋でしょうか

2018-11-01 18:15:00 | 社会部

「学芸大学」「都立大学」駅名変えなかった理由 実態とかけ離れても「地名」として地域に定着

私が住む小平市には西武多摩湖線の『一橋学園』という駅があります。これは一橋(ひとつばし)大学があることに由来していますが、現時点では基本的な部分は殆ど国立市に移転してしまって、僅かな部分しか担っていないです。

そもそも小平市の大学では1年と2年を過ごし、3年と4年を国立市で過ごすという方針になっていた様ですが、やはり少子化の影響でしょうか、国立市側で統合されてしまった訳です。

確かに西武多摩湖線は単線で、本数も各駅停車しか停車しないとはいえJR国立駅に比べたら雲泥の差です。況してや国分寺駅で乗り換える必要があるのと、更に一橋学園駅から10分程度歩く必要もあり、その道すがらは住宅街ばかりなので勝手が良いとは言い切れない場所でもあります。そこから考えれば殆ど駅の目の前にある国立市に移転したのは正解だと言えるでしょう。

勿論、そんな背景があっても大学が現存していますから駅名を変える必要性はありません。おそらく今後も変えないと思います。一橋大学を中心とする学園都市を実現するというコンセプトで始まったと記憶していますので、学園都市が継続する以上、たとえ大学が完全になくなっても駅名は残ると思います。

今回の京急の試みが如何なる展開になるか判りませんが、どれだけ子供たちの感性が優れていても、最終的な判断は大人を含めたものにするべきです。記事の中で触れられている様に、馴染みの深い駅名を変えるのは容易ではありません。変えたとしても、その後も旧名で日常利用されてしまったら変えた意味がありません。

沿線住民全体が“こうした経緯と背景で駅名を変えたのだ”という意識が植え付けられるものでないと失敗に終わるでしょう