斯く語りき

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まったく身内が絡まなければ“冒涜”でしょうね

2020-01-21 00:15:00 | 社会部
この話で思い出したのは、故・ナタリー・コール(Natalie Cole)が父親の故・ナット・キング・コール(Nat King Cole)とデュエットした『Unforgettable』です。この曲でナタリーはデジタルの利点を最大限に活かして大ヒットに繋げました。

当時と今とでは同じデジタルの技術でも大きく変化していますが、それでも当時の技術で亡き父親とのデュエットを果たしたナタリーは輝きを取り戻したと思います。ただ、それが彼女にとって最後のものとなってしまったことが悔やまれます。

さて、この曲に関してはナットの実の娘であるナタリーが直接歌う訳ですから冒涜にはなりません。勿論、オールドファンもいるだけに歌唱力は問われますが、それでも既にShowBizの世界で名を馳せていただけに、況してや年齢的にも父親に近づいていただけに素晴らしきものになったと思います。

やはり身内が一切絡まない中で、いくら名を馳せた人物が介入しても、そこには純粋な思いはないでしょうね。山下達郎さんが苦言を呈するのも頷けます。

どれだけデジタル技術が発達しても、やって良いことと悪いことがある筈です。第一、現代に美空ひばりさんが復活して何になるのでしょう。確かに仕込みをすれば彼女は何度でも歌うでしょうが、その間の語りは一切ありません。仮に語りを実現しようとしても、所詮は想像されたものであって彼女の気持ちが入ったものではありません。そんなものに大枚を出して観たいと思うでしょうか。

もう彼女は永遠にファンの心に宿る存在なのですから、それを無視した上にデジタル技術の誇りの対象にして良いのでしょうか。やはり違うと思いますね😞