斯く語りき

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行方不明の家族を探す方法・②

2020-07-26 05:15:00 | 日常部(写真ブログ含む)
そもそも、どうしてこうした遠回りな方法でしか居場所が判らない相手を探せないのかといえば、やはり【個人情報保護】があるからなんです。もしこの問題がなければ、母が亡くなった情報は兄に自動的に伝わっていたと思うのです。

まぁ、戸籍の情報は記載した情報の紙を撮影して保存しているのでデジタルではない訳です。もし完全デジタル化していれば書き換えがされて、その情報が家族全員に自動的に伝わったでしょうが、改竄を避ける為にも当時の紙のデータを残しているとなれば、どのみち自動的には伝わらなかったと思います。

さて、名古屋から届いた除籍謄本には兄が結婚して別の戸籍を持ったことが記されていました。幸いなことに自分が住む自治体に最初の戸籍を作っていたので兄の戸籍謄本を取得するのは短時間で済みました。

ここでの費用は戸籍謄本のみ=750円 でした。

最短であれば兄の行方探しはここで終わっていたのですが、兄には離婚歴と再婚歴があり、その戸籍を新たに調べる必要があったんです。

早速、翌日に再婚後に持った戸籍がある自治体に出向いて戸籍謄本を取得しましたが、そこで更に大きな収穫がありました。附票も取得できたんです。

この附票というのは、その自治体で戸籍を持った世帯が別の自治体がある場所に移動、即ち引っ越した先の住所を調べる為に必要なんですが、それまで一切出て来なかった附票が発行されたので、一気に兄の居場所が判ってきた訳です。

ここでの費用は戸籍謄本と附票のセットで=1500円
その自治体の役所までの交通費=1000円

でした。

その住所をGoogleのストリート・ビューで検索したところ、どうやら戸建てに住んでいる様子でした。それまでは賃貸物件だけだったのですが、どうやら中古の戸建てを購入していた様です。

兄は既に57歳で、さすがに還暦少し手前の年齢で家を売って再び引っ越すとは思えなかったので、たぶん附票に記載された住所で間違いないと踏みました。

然し乍ら、直接赴くには交通の便が悪く、もし引っ越していた場合には徒労に帰す可能性も捨て切れなかったので速達で手紙を出しました。そして漸く兄から連絡が入った訳です。

もし附票の住所に住んでいなければ、その自治体の役所へ出向いて再び戸籍謄本と附票を取得する手段を取らねばなりません。そこが遠方なら①で書いた様な手法で取得しなければならなかった訳です。

ざっと計算してみても、一人の人間を探し出す為には5000~6000円という費用がかかります。これでも安く済んだ方かもしれません。もし兄弟が多かったりすれば、この何倍もの費用を自腹で出さねばならないのですから、相続の問題で連絡がつかない人間を外したくなるのは当然かもしれません。

やはり普段から兄弟間で最低限の連絡の取り合いはしておくべきでしょう。電話番号さえ判れば緊急な問題でも解決までに時間を要しません。戸籍謄本にしろ附票にしろ電話番号までは判らないので直接赴くか手紙しか手段がないのですから、それに比べたら遥かにマシです😩