日本で海外メーカーのスマートフォンを使う場合に絶対に問題になるのが“技術基準適合”です。普段は略して技適と記しています。ここから先は技適で統一して書いていきます。[速報]
— GARUMAX (@GaruJpn) December 4, 2019
ま、まじかよ!グロ版のXiaomi Mi Note 10、アプデで技適付きに化けた! https://t.co/0SZSWQQoqd
その国の電波を通じて端末を使う手前、この技適が認定されていないと電波法に触れてしまうリスクがあります。だから日本国内で流通する端末には基本的に技適をパスしたものしかありません。
然し乍ら、この技適が絡んでくるとメーカー販売価格に約10000円を上乗せさせられます。物凄く高性能で価格も安価なのに国内では無駄に高い端末しか使えないというジレンマに悩まされてきた訳です。
それが全く同じ機種でも、国内版と海外(ワールドワイド)版では価格が違います。技適と日本仕様にしただけで10000円も余計に支払うことが常識だった訳です。
そんな不公平さに辟易していた最中に飛び込んできたXiaomi(シャオミ)のアップデートによる技適取得のニュースです。Xiaomiは近々、正式に日本にスマホのマーケットを展開する予定なのですが、これまでの経緯ならば約10000円の価格上乗せがあるだろうと思っていた矢先のニュースですから衝撃的なんです。
そもそもアップデートで技適が取得できるのであれば、これまでの経緯は何だったのかという疑問が生まれます。なにも国内仕様の工程を通す必要はなかったのではないかと思うのです。
確かに背景にはキャリアが端末と回線をセットで販売することが不可能になったというものがありますが、それでもアップデートで技適が載せられるという事実は、日本に【技適利権】があったと思わざるを得ないんです。
もし世界の各国で技適取得で問題があれば遥か前からニュースになっていた筈ですが、そんな話は見聞したことがありません。日本人は物静かな性格なので技適の為に上乗せ料金があっても問題にしてこなかったから利権があるのではないかと疑わなかったのです。
然し乍ら、こうして新規参入メーカーが技適をアップデートで載せてきたのであれば国内のスマホの勢力図に劇的な変化が訪れる可能性が高くなります。日本に代理店があり、そこが技適さえ取得すればAmazonなどで安価に高性能の端末を購入できる訳ですから、国内メーカーやiPhoneにとっては脅威となる筈です。
海外製は安全面で問題があると思う人も当然いるでしょうが、国内メーカーのロゴが入っていても製造は海外が基本です。そもそも国内の工場で製造していたら、とても数万円程度では買える訳がないです。大した性能がないのに10万円くらいするでしょう。況してやiPhoneそのものが海外製なんですから、安全面云々の話は馬鹿げているでしょう。
世界のスマホのOSの勢力図ではAndroidが圧倒的なのが常識で、日本だけが異常にiPhoneの所有率が高いんです。そのiPhoneの最新機種が10万円を超えるのが普通になってきました。回線と端末をセットにできなくなったのであれば高嶺の花になるのは時間の問題です😜 。