プロ野球のドラフト会議が10月26日に迫ってきました。
今年の注目選手は何と言っても、早稲田実業高の清宮幸太郎選手です。高校通算ホームラン111本という華々しい記録を打ち立てました。地方大会、甲子園球場を清宮対策させるほどの人気選手です。
そして同じ高校生では広陵高の中村奨成選手。今年夏の甲子園ではホームラン6本を打ち、PL学園高校の清原和博選手が持っていた記録を塗り替え、一気に注目株となり、キャッチャーとしても高い評価です。他にもバッターには、履正社高・安田尚憲選手、横浜高・増田珠選手、九州学院高・村上宗隆選手らに注目が集まります。
一方、ピッチャーは青藍泰斗高の石川翔選手が最速151km/hで高校No.1ピッチャーの評価を受けています。また、同じく最速151km/h右腕の熊本工業高の山口翔選手、星槎国際湘南高・本田仁海選手と甲子園未出場選手が上位指名候補です。
そして大学生では、立命館大のノーヒッター左腕・東克樹選手。最速152km/hを誇り、ノーヒットノーランを2回記録しています。
同じサウスポーの東京大・宮台康平選手は頭とキレの良い150km/h。スライダー、シンカーを織り交ぜ、主戦候補として期待高いです。
中央大・鍬原拓也選手は最速152km/hのストレートとスライダー、シンカー。通算121.2回で127三振を奪っています。岡山商科大・近藤弘樹選手は威力ある最速152km/hを武器とする大型右腕。4年春にリーグ最多7勝を記録、通算26勝です。
他にも専修大・高橋礼選手や亜細亜大・高橋遥人選手など面白いでしょう。
野手では慶応大の岩見雅紀選手に注目が集まります。
社会人では何と言っても、今年のアマチュアNo.1ピッチャーと呼ばれるJR東日本の田嶋大樹選手。最速152km/hのストレートと高速スライダーが魅力の豪腕サウスポーです。
ヤマハの鈴木博志選手は最速155km/hのストレートで押し通すことができるパワーピッチャーです。やや粗削りなところも魅力でしょう。
日立製作所の鈴木康平選手は社会人では珍しく、将来性を買われているタイプです。体の使い方を覚えればまだ球速は増すとの声があり、伸び代十分です。
ピッチャーでは鷺宮製作所・齋藤英輔選手、NTT東日本・西村天佑選手らが上位候補でしょう。
さて、我らが中日ドラゴンズについてです。
森監督はシーズン後に補強ポイントについて「全部でしょう。いろんなものが欲しくなるし、いろんなところを代えたいということがある。大島と平田が(来季は)普通に出られるということを考えれば、捕手がそう。荒木が今までずっとやってくれた二塁も(荒木の)年齢的なこともある。三塁で福田が(高橋)周平がという競争もあるだろう。外国人の補強も当然絡んでくる。まず外国人の先発投手の補強を第一(最優先)に挙げながら、編成分野、ドラフトも見ながら考えていくつもり」こう語っています。
まず、先発ピッチャーでしょう。いくら外国人選手優先と言っても、眉唾物ですし、先発ピッチャーは何人いてもいいと言われるほどです。ピッチャー王国の復活には欠かせません。また、勝ちゲームを締めくくるクローザーも欲しいです。
次にキャッチャーです。ドラゴンズには谷繁元信さん以来、固定されたキャッチャーがいません。結局、今シーズンもレギュラーキャッチャーを1人に絞りきれませんでした。長年の問題です。
打つ方では退団しそうなゲレーロ選手の代わりの長距離砲は欲しいです。もう一人の長距離砲は計算できないので、舶来砲は是非とも必要です。それと、代打の切り札となるようなバッターも欲しいところですね。
さて、ドラゴンズの本拠地ナゴヤドームの入場者数ですが、1997年の開場初年度は年間250万人をピークに緩やかに減り続け、今シーズンは197万4724人と200万人を割りました。1試合平均観客数も2万8619人とナゴヤドーム21年の歴史の中で、過去最低でした。チームが弱いから、お客さんが来ないのか、お客さんが来ないから、チームが弱いのか???
どちらにしても、5年連続Bクラスと低迷するドラゴンズには、“起爆剤”が必要です。ナゴヤドームを連日満員にするスーパースターが必要でしょう。
となると、ドラフトでの清宮選手指名が必要だと思われますが、うーん、どうでしょう。決して、清宮選手以外の選手がスター性を持っていないということではありません。出来上がったスター選手を指名するより、スター選手を育てるということだってありますから。
すでにいくつかの球団は指名選手を公表していますがドラゴンズは指名を公表していません。誰もがスター候補生ですから、ここはじっくりと見定めて欲しいと期待します。
さてさてさて、26日のドラフト会議は「プロ野球各球団の選択」ですが、その前の今日(22日)は「私たちの選択」です。
前回2014年12月に実施された衆院選の投票率は52.66%。第2次安倍政権が発足した2012年衆院選の投票率59.32%に続いて、2回連続で戦後最低を更新しました。一般的に、投票率が上がれば野党に有利、低ければ強固な組織を持つ与党に有利とされています。以前、民主党(当時)が圧勝して政権交代した2009年衆院選は69.28%で、小選挙区比例代表並立制になった1996年以降、最高でした。
直前の世論調査結果では、投票に「必ず行く」と答えた人は全体の69%で2014年衆院選の同時期調査を4ポイント上回っています。でも、今日の投票日は秋雨前線や近づく台風の影響による天候悪化で投票率の低下も考えられます。逆に、どこにも行かないのであり、洗濯も出来なければ、投票で選択に行くでもいいと思います。ちなみに、今回は選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた初の衆院選(補欠選挙を除く)です。貴重な一票を、最初から大事に行使して欲しいです。
台風も接近中でお天気も心配ですが、日本の将来を決める大切な選挙です。必ず投票に出かけていただきたいと思います。
投票しないのに「増税は嫌だ」とは言えないですしね。