新型コロナウイルスの新規感染者が急増する岐阜県では、古田肇知事が2021年5月14日に開いた専門家会議後、「私たちの考え方として、緊急事態という言葉をきちんと伝えたい」と述べて、日本政府に緊急事態宣言の発令を求める考えを示しています。
翌5月15日には、岐阜県と岐阜市では139人の感染を確認したと発表し、陽性判明は累計7321人となっています。岐阜県では、中部学院大の運動部とその関係者で、5月15日までに計11人の感染が確認され、2020年に引き続いてクラスター(感染者集団)に認定されています。
これを含めて、混乱が発生したのが、東海地区大学野球春季岐阜県リーグでした。
優勝争いをしていた1位中部学院大と2位中京学院大の硬式野球部内で、陽性者が出たため。両校とも5月13日と14日最終週の試合を出場辞退。その結果、中部学院大の優勝が決まるという異例の結末になりました。
春季リーグでは、3位の朝日大も部内で陽性者が出たため、第6週以降の出場を辞退し、そのまま全日程を終えており、岐阜大は学内の部活動が活動停止となったため、第5週と最終週の出場を辞退しています。
さらに5月22日から開催される予定の東海地区春季選手権(岐阜長良川球場)には、現状では1位中部学院大、2位中京学院大、3位朝日大に出場権が確定していますが、上記のように陽性者が出ており、上位3校の出場が見とおしが立たない状況のため、東海地区春季選手権の出場校については東海地区大学野球連盟岐阜県リーグが今後決める予定とのことです。
2020年は再三の延期の結果、春季は中止となり、全日本大学野球選手権も中止でした。
もちろん、大会の延期や中止という影響だけではありません。
愛知教育大のフルコンタクト(相手に直接突きや蹴りなどの打撃を与える)空手道部は、2020年度は大学の方針で、10月中旬まで部活動とサークル活動が禁止され、その間は時間を合わせて部員同士をオンラインで結び、筋トレに励んでいました。活動が解禁されると当時の一年生が見学に来たものの、結局、入部者は0人でした。
現在、部員は三・四年生の計3人だけになり、2021年度の勧誘活動はしておらず、「近距離での接触が基本の競技なので『安全ですよ』とはいえない。コロナ下にどんな言葉で勧誘すればいいかもわからない」「部の歴史を考えると残念だが、私たちの代で廃部を検討している」とのことです。
中京大名古屋キャンパスの囲碁部は、囲碁部は過去五度、全日本大学囲碁選手権に出場し、2015年は3位入賞という実績があります。しかし、部員の卒業や留学で規定の5人を割り込み、2020年4月から活動休止中。文化会の規定で兼部ができず、ほかの団体と兼ねられるサークルの方が人が集まりやすいと囲碁サークルの立ち上げも検討しているそうです。
大学の部活動が廃部の危機に陥ったり、休部状態から抜け出せなかったりしている団体は多いとのことです。
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