韓国プロ野球界最高のピッチャーといわれたサンナム。
度重なる不祥事によって、韓国プロ野球球界追放の危機に直面します。
そんなとき、ソンシム学校高等部野球部の臨時コーチをすることによって、名誉挽回の機会を与えられます。
サンナムは乗り気しないため悪態をつきまくります。
しかし、ある夜、中学時代に聴覚を失い、野球への道を断念していたミョンジェが懸命に練習をする姿を見て・・・
このモデルとなったソンシム学校高等部野球部は実在します。
そして、この映画はそこでの実話が元になっています。
その学校は聴覚障害を持つ高校生が通う学校です。
このソンシム学校野球部は2002年に9人で創部されました。
韓国の高校野球は少数精鋭制でプロ野球予備軍としての要素が強いそうです。
日本の高校で野球部があるのは4000校近く。しかし、韓国の高校が約5300校あるにも関わらず、野球部があるのは約50校。
”韓国の甲子園”と称される”鳳凰杯”には地区予選はなく、全国大会レベルの全高校が出場するというものです。
野球では、ボールを打った時の音というのは、守備時の初動にとって非常に大切な要素です。
そして、音が聞こえない中での野球というのは、想像出来ないほど難しく、怖いものではないでしょうか。
でも、“夢”や“希望”を諦めないことの大切さ。
お互いに耳は聞こえなくとも、心に届くように声を出して叫ぶ。そこに集中することから真のチームプレーが生まれます。
いよいよ、今日から日本では夏の甲子園が始まります。