「帝都物語」は1985年に発表された荒俣宏さんのデビュー小説。これを原作として1984年に漫画化、1988年に映画化されています。
平将門さんの怨霊により帝都破壊を目論む魔人・加藤保憲とその野望を阻止する攻防を描いた作品。時代は明治末期(1898年)~昭和73年(1998年)までの約100年に渡る壮大な物語。
明治45年の東京。実業家の渋沢栄一は陰陽師の平井保昌に呼ばれ、彼の元へと向かう。平井は渋沢に対し、何者かが平将門の怨霊を目覚めさせ、帝都・東京を巨大な墓場にしようと企んでいることを語る。平井は東京を守るため、渋沢の進めている東京改造計画に自らの一族を加えて、霊的な改造をさせてほしいと告げる。
帝都の壊滅を企む魔人・加藤保憲は、平将門の血を継ぐ辰宮由佳理を連れ去る。加藤は由佳理の身体を利用して将門を復活させようとするが、平井の邪魔があり、失敗。加藤は由佳理を置き去りにして、姿を消す。
明治天皇が崩御した直後、平井は自らの命を賭け、帝都破壊が戌の年だという答えを得る。そこへ加藤が現れ、これから中国・大連に渡ることを平井に告げる。そして彼は平井の血を使い、帝都破壊が大正12年9月1日だということを書き残す。
大正12年。由佳理の兄・辰宮洋一郎は、帝都の鬼門に聖獣の守護像を配置。親友・鳴滝純一は、理化学研究所の所長・大河内正敏と帝大の物理学教授・寺田寅彦から、東京で12日ごとに起きている小さな地震が人為的なものだと知らされる。
邪気を感じ取っていた風水師・黒田茂丸は不思議な少女・雪子を目撃する。雪子は加藤が由佳理に産ませた子。そして、加藤が東京に現れる。洋一郎と友人・幸田露伴が立ち向かうが、加藤にあしらわれる。加藤は関東大震災を引き起こすが、将門は甦らなかった。
昭和2年。寺田は東京地下鉄道の早川徳次に声を掛けられる。2人は考現学の創始者・今和次郎の協力を得て、東京に地下鉄を開通させようとするが、工事が終りに近付くなか、鬼が出現して作業員を襲うという事態が発生。
再び東京に現れた加藤は洋一郎と将門神社の巫女である妻・恵子の目の前で雪子を誘拐する。加藤は追い掛けてきた恵子に対し、次の満月の夜に将門を甦らせると告げて立ち去る。寺田と早川は理学博士・西村真琴の協力を得て、人造人間・学天則を使ってトンネルを開通させようとする。
加藤と戦うことを決意した恵子は洋一郎に別れを告げ、黒田と合流し、加藤の元へと急ぐ・・・。
というストーリーで、史実や実在の人物が物語に登場。
小説は読んだことはなく、映画も見ていませんが、TC CMなどで見た映画版での加藤保憲/魔人加藤(演;嶋田久作さん)のインパクトのあるキャラクターに対しては、まさに明治末期~昭和中期という、まだ科学的ではない時代の日本(東京)の不思議な一面を見ているような感じ。
ただ、いまの日本(東京)も不思議な一面を持っているのも事実だと想いますが。
「東京」とは明治維新で天皇を京都から行幸という名で江戸城に移住させ、日本の首都にさせた「東京都」。いい意味でも、あまりよくない意味でも日本の裏から裏まですべての中心的な存在である(あくまでも個人の感想)。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
平将門さんの怨霊により帝都破壊を目論む魔人・加藤保憲とその野望を阻止する攻防を描いた作品。時代は明治末期(1898年)~昭和73年(1998年)までの約100年に渡る壮大な物語。
明治45年の東京。実業家の渋沢栄一は陰陽師の平井保昌に呼ばれ、彼の元へと向かう。平井は渋沢に対し、何者かが平将門の怨霊を目覚めさせ、帝都・東京を巨大な墓場にしようと企んでいることを語る。平井は東京を守るため、渋沢の進めている東京改造計画に自らの一族を加えて、霊的な改造をさせてほしいと告げる。
帝都の壊滅を企む魔人・加藤保憲は、平将門の血を継ぐ辰宮由佳理を連れ去る。加藤は由佳理の身体を利用して将門を復活させようとするが、平井の邪魔があり、失敗。加藤は由佳理を置き去りにして、姿を消す。
明治天皇が崩御した直後、平井は自らの命を賭け、帝都破壊が戌の年だという答えを得る。そこへ加藤が現れ、これから中国・大連に渡ることを平井に告げる。そして彼は平井の血を使い、帝都破壊が大正12年9月1日だということを書き残す。
大正12年。由佳理の兄・辰宮洋一郎は、帝都の鬼門に聖獣の守護像を配置。親友・鳴滝純一は、理化学研究所の所長・大河内正敏と帝大の物理学教授・寺田寅彦から、東京で12日ごとに起きている小さな地震が人為的なものだと知らされる。
邪気を感じ取っていた風水師・黒田茂丸は不思議な少女・雪子を目撃する。雪子は加藤が由佳理に産ませた子。そして、加藤が東京に現れる。洋一郎と友人・幸田露伴が立ち向かうが、加藤にあしらわれる。加藤は関東大震災を引き起こすが、将門は甦らなかった。
昭和2年。寺田は東京地下鉄道の早川徳次に声を掛けられる。2人は考現学の創始者・今和次郎の協力を得て、東京に地下鉄を開通させようとするが、工事が終りに近付くなか、鬼が出現して作業員を襲うという事態が発生。
再び東京に現れた加藤は洋一郎と将門神社の巫女である妻・恵子の目の前で雪子を誘拐する。加藤は追い掛けてきた恵子に対し、次の満月の夜に将門を甦らせると告げて立ち去る。寺田と早川は理学博士・西村真琴の協力を得て、人造人間・学天則を使ってトンネルを開通させようとする。
加藤と戦うことを決意した恵子は洋一郎に別れを告げ、黒田と合流し、加藤の元へと急ぐ・・・。
というストーリーで、史実や実在の人物が物語に登場。
小説は読んだことはなく、映画も見ていませんが、TC CMなどで見た映画版での加藤保憲/魔人加藤(演;嶋田久作さん)のインパクトのあるキャラクターに対しては、まさに明治末期~昭和中期という、まだ科学的ではない時代の日本(東京)の不思議な一面を見ているような感じ。
ただ、いまの日本(東京)も不思議な一面を持っているのも事実だと想いますが。
「東京」とは明治維新で天皇を京都から行幸という名で江戸城に移住させ、日本の首都にさせた「東京都」。いい意味でも、あまりよくない意味でも日本の裏から裏まですべての中心的な存在である(あくまでも個人の感想)。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。