「柴又帝釈天(しばまた たいしゃくてん)」または、「帝釈天 題経寺(たいしゃくてん だいきょうじ)」は、東京都葛飾区柴又にある日蓮宗のお寺です。江戸時代の1629年に開基された日蓮宗の寺院です。
夏目漱石さんの「彼岸過迄」など、多くの文芸作品に登場し、東京近郊の名所として扱われてきました。近年は何といっても渥美清さん演じる、映画「男はつらいよ」シリーズの主人公・車寅次郎(寅さん)ゆかりの寺として有名でもあり、東京都内の定番観光名所でもあります。
通称「柴又帝釈天」と呼ばれますが、日蓮宗寺院としての本尊は「帝釈天」ではなく、帝釈堂の隣の祖師堂に安置する「大曼荼羅」(中央に「南無妙法蓮華経」の題目を大書し、その周囲に諸々の仏、菩薩、天、神などの名を書したもの)です。また、「柴又七福神」のうちの「毘沙門天」となっていますが、帝釈天と毘沙門天は別の尊格であり、柴又七福神の毘沙門天は、帝釈天の脇に安置される「多聞天(別名毘沙門天)」を指すと解されています。
帝釈天参道を歩いていきますと、参道に向かって建つ総欅(けやき)造りの二天門が見えてきます。映画では、この門の前で源公(演;佐藤蛾次郎さん)が掃除をしたり、さくら(演;倍賞千恵子さん)と御前様(演;笠智衆さんと寅さんのことを話したりしています。
帝釈堂は、「拝殿」と「内殿」2つの入母屋造瓦葺の棟から成り、内殿の東、北、西の外壁は装飾彫刻で覆われています。胴羽目板の法華経説話の浮き彫りなどが、「彫刻ギャラリー」として一般公開されています。帝釈堂の奥には、池泉式庭園の「邃渓園(すいけいえん)」が広がります。
境内に建つ「大鐘楼」の鐘撞き台の下には、鐘を撞くために源ちゃんが開けていた扉があります。また、大鐘楼の北面に並び立つ石柱には、寅さん映画にゆかりの人たちの名前が刻まれています。
柴又帝釈天は、秋本治さんの漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の単行本66巻の「柴又の思い出の巻」にも出てきます。仕事が終わったあとに、麗子を連れて帝釈天のある柴又へとやって来た両さんが、寅さん映画や船橋ヘルスセンターの思い出を懐かしく語ります。そして、偶然出会った両さんの親戚の総菜屋さんを訪れ、お店を手伝ったあとに花火大会を見物するという話です。
「葛飾花火大会」は例年は夏に行われますが、2020年と2021年は中止になりました。
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今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。