人生をマラソンに例える話はたくさんあります。それともマラソンを人生に例えるでしたっけ?
マラソンを頂点として長距離走は、(タイムはともかくとして)練習を積み重ねて行けば誰もが走れるようになります。もちろん、記録を狙うのであれば、それなりの練習は必要になることでしょうけど、決められた距離をスタートからゴールまで完走することが目標と考えれば、その達成感はひとしおではないでしょうか。
スタートからゴールまで。その距離と平たんではなく、上りもあれば下りもあるコース。
スタートから無理をすれば、そのツケがいずれやってくる。
途中で給水を忘れたら、ペースが狂ってきてしまう。
ただひたすら走っていればいいだけではないのですよね。
考えながら走り続けて行く。
その過程で体験する、走る楽しさ、走る苦しさ、そして走り続けることを人生に例えられるものなのでしょうね。
「人生はマラソンだ!」というオランダ映画があります。
この映画はオランダロッテルダムのメタボおやじ4人組が主役。仕事場の自動車修理工場で缶ビール片手にカードゲームに溺れている時に工場に危機が訪れる。そこで「全員完走できたら借金を肩代わり。できなければ工場を譲る」とスポンサーを口説き落として、ロッテルダムマラソンを走ることとなります。
メタボおやじ4人組はもちろんまったく走ることは出来ません。それを仲間のコーチが、少しずつ改善していく。元々がダメおやじなので、途中で誘惑に負けてしまったり、家庭トラブルで走れなかったり・・・
でも、スポーツとは無縁で何の目標も無かったメタボおやじ4人が走る楽しさに目覚め、マラソン完走に向け練習する姿、だんだんとランナーに変わっていく。そしてマラソン大会の日を迎える。
「あきらめない。ひとりじゃない。勝ち負けなんて関係ない」