お寿司(すし・鮨・鮓)とは、一般的に米飯などと主に魚介類を組み合わせた、日本を代表する和食です。
握り寿司が代表的であるが、いなり寿司、押し寿司、巻き寿司などいろいろあります。また、東京・銀座にあるような超高級店から、家族などで気軽に行ける回転寿司店など、日本人のほとんどのが好きな和食だと思います。
さて、F1第6戦のアゼルバイジャンGP(2021年6月6日)で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅選手が決勝で自己最高の7位入賞しました。久しぶりの日本人F1フルタイム参戦で開幕前から期待されています。チームや各国メディアからも高評価を得て、第2戦以降から続いていた苦戦から脱却し、今後の活躍も期待できそうです。
一方で、その中でレース外で騒動が起きていました。
アゼルバイジャンGPの決勝の最中、角田選手が無線でチームスタッフに対して声を荒げた際に、スポーツ専門チャンネルのコメンテーターが、「角田はエンジニアに謝る必要がある」としたあと、「もしこの小さなドライバーが良い結果を出せなかったら、今夜の寿司はなしだ」といいました。
これは、以前に角田選手がインタビューで、「好物は寿司」と語ったのを知っていたこともあり、親しみを込めて語ったということですが、SNSでは、「反アジア人の差別発言だ」との指摘があったそうです。
これには、伏線があり、3月上旬にドイツのサッカークラブ、ハノーファー96で活動する日本代表DFの室屋成選手が、チャンスを逃したときに、衛星放送のレポーターが、「これがドイツでの初ゴールになるはずだったのに。(彼が)最後に決めたゴールは寿司の国でだった」とコメントしています。
この発言に対し、一部のファンから「差別的だ」という批判の声があがり、それに対してレポーターが自身のインスタグラムで、「日本を寿司の国と呼んだら人種差別?冗談だろ?」と投稿し、さらなる批判を呼び、結局番組を降板することになってしまいました。
元レポーターはその後、繰り返し、「差別的な意図はない」と発言し、インスタグラムには箸で寿司を食べる写真とともに、「寿司を肯定し、差別を否定する」というコメントも投稿していますが、。
室屋選手が在籍するハノーファー96は発言を問題視しないことを表明しており、ドイツ国内でも、「別に差別じゃない」と疑問を持っている人も多いようです。また、そもそもドイツ国内での全国的なニュースにまではなっていないこともあります。
しかし、F1でのコメンテーターの発言は各国の多くのメディアによって報じられることになり、レポーターのように解雇されるのかどうかに注目が集まったりもしているとのことです。ただ、私個人的には、「寿司」発言ではなく、「小さな」とおそらく身長に関する発言の方が失礼だと感じます。これに対して、アルファタウリ・チームも角田選手も、現時点では何も言及していません。
さてさて、この話ですが、「日本≒寿司」と表現することは、果たして差別なのでしょうか?
あくまでも、私個人的な考えですが、「日本≒寿司」というイメージは理解できます。それだけ、日本を知ってくれていることですし、お寿司という食文化を知ってくれているという意味からです。また、これらの発言に対しては、(おそらく)悪意を持っているからとは思えません。おそらく、ドイツを「ソーセージの国」「ビールの国」というような表現をすること自体、悪意だと感じる方はほとんどいないだろうと思います。
一方で、「だったらどこまでの表現ならばいいのか?」という難しい線引きはあると思います。その線引きができない=どこまでが許されるのか?があるから、特定の国に対して、そういった表現をするのは、「いかがなものか?」となったと考えます。
それよりも問題になったと思えるのは、「出身地」に触れたことなのかもしれません。
日本ではTVなどで、外国人の出身地に触れたりしているしていることを観ていますので考えにくいですが、ドイツでは、「不必要に他人のルーツに触れること」がタブーになりつつあるということです。
これも、ドイツだけに限らないことだと思いますが、海外の国ではさまざまなルーツを持った人たちが暮らしています。「なぜルーツを聞くの?聞いてどうしたいの?もしや差別?」と思われる可能性があるから、不必要に相手のルーツには触れないのが一般的のようです。
これからは、国籍やルーツではなく、人として対することが大事な時代なのでしょう。
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