ただいま、令和2年秋の全国交通安全運動実施中です。
日本の道路では、自動車は基本的に一般道で60km/h、高速道路120km/hの法定速度以下で走ることが定められています。
静岡県警察本部(静岡県警)では、2017年11月から最高速度110km/hの試行を実施している、新東名高速道路(新東名)の新静岡IC~森掛川IC区間において、最高速度を120km/hとする試行実施を2019年1月28日~3月1日に実施しました。2020年7月22日に静岡県警は試行結果として、試行前後1年間を比較し、「死傷事故件数も試行前と大きな変化はなく、死亡事故の発生もなかった」と公表しています。この結果、今後は御殿場JCT~いなさJCT区間全線の6車線化が完了すれば、県内全域で最高速度を120km/hとする方針としました。
これは、道路環境が良くなっていることや、昔の自動車と比べて走行性能が格段に向上していたり、運転支援技術や先進安全技術が標準化されてきてたりしていることなどが背景としてもあるでしょう。
さて、自動車には、その時々の状態をドライバーに伝えるために必要な計器類が配置されています。その中でも、道路によって異なる法定速度に準ずる際の情報として重要であるスピードメーターがあります。
そのスピードメーターですが、一般的な国産普通車のスピードメーターは180km/h、軽自動車は140km/hまでが表示されています(デジタル表示されるメーターはしりませんが)。法定速度として定められた以上の速度となっています。つまり、そこまでのスピードは出せるということになっていると思います。
話は回り道をしてしまいますが、昔の普通自動車では、1974年から速度超過警告ブザーが装着されていました。ある年代以上の方は記憶にあると思いますが、普通車では約105km/h、軽自動車では約85km/hを超えた際に、「♬キンコン キンコン」などと音を発していました。これは、メーターの裏側に装着された小型の「鉄琴」を鳴らす仕組みになっていたからです。そして、1980年頃からは電子音のブザーが鳴るようになってきますが、これはこれで、ブザーに接続されているケーブルを外せる車種があり、簡単に解除することができたりしました。その後、1986年に装備の義務付けが廃止されたことを受けて、以降の新車では聞くことができなくなっています。
さて、海外で販売されている輸入車などは、国によって法定速度が異なるため、日本の法定速度以上のスピードが表示されている場合が多くあるとのことです。これは、たとえば、ドイツの「アウトバーン」と呼ばれる高速道路などでの走行を考慮しているためになります。
そもそも、日本ではなぜ180km/h表示のスピードメーターが多いのかというと、いくつかの理由があるそうですが、国産自動車メーカーからなる日本自動車工業会が自主規制のひとつとして定めたということです。そして、180km/hという数字になっているのは、いろいろな説があるようですが、「高速道路の登り勾配で法定速度の100km/hまで速度を出して走行できる速度が、平地では189km/hになる」というものがあるそうです。
もちろん、自動車は平地だけでなく上り坂も、下り坂などを走行します。その際、車両重量、乗員人数や荷物の量などにより、負荷が異なります。たとえば、車両重量の軽いスポーツタイプと重いワンボックスタイプの自動車が、同じ100km/hを出そうと思っても、道路状況や重量によって必要とされる馬力が異なることを考慮すると、法定速度以上のスピードを出せる性能を備えておくことが必要になるということになるとのことです。
だからといって、スピードの出しすぎは、道路交通法違反のみならず、事故の原因にもつながります。万が一の際には重大な事故を引き起こしかねません。
自動車の安全といえば、スウェーデンの自動車メーカー・ボルボが真っ先に思い浮かびますが、ボルボは2020年5月に今後すべての新型車に対して、「180km/hの最高速度制限と最高速度をさらに低く設定できるケア・キーを導入する」ことを発表し、自動車メーカーとして積極的かつ責任を持って、ドライバーのより良い行動をサポートし、事故ゼロの達成を目指すとしています。
「注意一秒 ケガ一生」
昔よく聞いた、交通安全の標語ですが、まさしく、そのとおりです。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。