「どうもすいません」は、昭和の爆笑王と呼ばれた、落語家の初代・林家三平さん(本名:海老名泰一郎)さんの持ちネタです。
「こうやったら笑ってください」と初代・三平さんがゲンコツを額に当てると笑いが起こり、その次に「どうもすいません」というセリフが出るとTVの前で爆笑した方もいると思います。
初代・三平さんは終生、寄席を大切にしていました。また、1960年代にからのTVブーム乗り、当時、TVやラジオの仕事を1日13本もこなし、ある年の正月三が日だけで108本の番組に出演したこともあったという、現在のTVタレントの元祖ともいえる方でした。
初代・三平さんがTVに出演し始めた当時の番組はすべて生放送でした。もちろん、編集できないため、自分でネタの時間を調節しないといけませんでした。ある時、東京タワーからの中継でセリフを忘れてしまい、そこで思わずカメラに向かって、「どうもすいません」と額にゲンコツをかざしたところ、大いに受けたのが始まりだといわれています。
また、「どうもすいません」と額にゲンコツをかざす仕草は、元々は初代・三平さんのお父さんの7代目・林家正蔵さんが客いじりで使用していたという説もあり、林家一族・海老名家のお家芸とも言えるポーズともいえます。
さて、2020年12月9日付の朝日新聞朝刊29面(社会面)の記事下(5段1/2)に、「絶対に見逃せない美術展2020」とのキャッチコピーの雑誌「日経おとなのOFF」(日経トレンディ)の広告が掲載されていました。ところが、同日付の日経新聞にも同じ広告が掲載されていましたが、こちらは、「2021年 絶対に見逃せない美術展」の紹介でした。
結論として、朝日新聞に掲載されたのは、なぜか2019年末発売のバックナンバーとなっていました。
これについて、出稿主の日経BP社はその日に気づき、「広告内容が誤っていました。申し訳ありません」とツイッターで謝罪し、朝日新聞社も翌日付けの朝刊で「前年の広告原稿でした」「謹んでお詫び申し上げます」と陳謝しています。
関係者や広告を真に受けてしまった読者の方に向けては、「どうもすいません」と笑えるような話ではないですが、一応は、謝って笑ってもらえるような話でもあります。
さてさて、新型コロナウイルス感染の第三波に真っただ中の日本。TVを観ても笑えるような話題が少ない中、菅義偉首相が12月11日に、「国民の質問に答える」をテーマとしたニコニコ生放送に出演した際に冒頭で、「みなさん、こんにちは。ガースーです」とにこやかにあいさつしたことが話題になりました。
現場は苦笑いでしたが、今、日本国民に向けて必要なのは、菅首相のこんなボケでの親しみやすさなんかではなく、国民の命と暮らしを守ることと、それに対する施策ではないでしょうかね。
すでに日本政府の対応が手遅れの勘があり、しかも、国民の意識とは天と地どころか、宇宙の端と端くらいの意識差があり、「どうもすいません」ではすまない事態ですけど。
初代・三平さんは、「芸人が天狗になることは絶対にいけない。一番を目指すのは高座だけでよい」と考えていました。
今の日本政府と与党の為政者の中には、権力を手に入れたことで天狗となり、一番の金持ちを目指しているとしか思えないです。
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