「あんみつ」とは、「みつまめ」に「あんこ」を盛った和菓子です。細かい立方体状に切った寒天に、ゆでて冷やしたフルーツやあずきあんなどをのせ、黒みつや白みつをかけて食べるものです。
発祥については、1930年に東京銀座のしるこ屋「若松」の2代目・森半次郎さんが考案した説、1938年に銀座の蜜豆店「月ヶ瀬」(現;コックドール)の創業に参画した俳人・橋本夢道さんによって考案した、2つの説があります。
ちなみに、あんみつは「みつまめ」のバリエーションの1つになります。みつまめは江戸時代末期に売られていた糝粉細工(しんこざいく:うるち米を水洗いして乾燥したのち粉にしたものを水でこねて蒸し、彩色した細工物)の船に赤エンドウマメを入れて、みつをかけた子ども向けのお菓子でした。
現在の基本形態のみつまめは、ゆでた赤エンドウマメ、寒天、求肥、白玉だんご、ミカンやモモなどのフルーツなどを器に盛って、黒みつや白みつをかけたものであり、これらの形態は1903年に東京浅草の「舟和」が売り出したものが最初と言われています。当時流行していた「ビヤホール」「ミルクホール」にあやかった「みつ豆ホール」と名付け、西洋風喫茶で売り出し、大人向けの甘味として好評だったそうです。
みつ豆のバリエーションは各地で考案され、フルーツをトッピングした「フルーツみつ豆」、アイスクリームをトッピングした「クリームみつ豆」、あんみつに白玉をプラスした「白玉あんみつ」などが登場しています。
さて、「みつ」といえば日本の新型コロナウイルス対策の手法は世界で異質で、海外との認識のギャップが大きく「奇妙だ」と思われているところもあります。
「日本の生ぬるい対応がうまくいっている不思議」(米国・ニューズウィーク:2020年5月15日)
「奇妙にもうまくいっているようだ」(米外交誌フォーリン・ポリシー:2020年5月14日)
などなどです。日本は感染死亡率が低い水準にとどまる一方で、検査や医療体制は世界的にも脆弱な状態といわれています。確かに日本政府の取り組みについて、日本人でも首をかしげてしまうことはあります。特に海外メディアからすれば、「3密」とは何かと「?」がつくらしいです。世界の国で「3密」を明確な基準として採用している国は日本以外にはほとんどないそうです。
海外では経済再開にあたり、人と人との接触制限などの厳しい措置を課している国もあります。一方で、日本政府はこれまでの集団感染(クラスター)のほとんどが3密の場で起こったことが把握できていると説明しており、国民全体が3密回避を守り、対策を徹底すれば、過度な経済活動の制限はしなくても大丈夫だというメッセージを海外メディア向けに説明しています。
ちなみに、3密を英訳すると、
3C(Three Cs = closed spaces, crowded places and close-contact settings)
となるようです。
海外メディアでは、日本の取り組みを「実験台」のような感じで注目しているところもあるようです。
「今やドイツは日本モデルを模範とすべきだ」(ドイツ・ターゲスシュピーゲル紙:2020年5月29日)
「3Cのメッセージは新型コロナを封じ込める新しいアプローチだ」(米国・ヤフーニュース:2020年5月30日)
さてさて、「あんみつ」も「3密」も日本では定着していますが(かなり強引)、この夏、石川県七尾市の国民宿舎で、わらび餅やあんこが入った「あんみつ」に、「はちみつ」と「黒みつ」をかけた「3蜜デザート」を提供していました。
1日でもはやく「3密」を気にしなくなる日が来て、「3蜜」が気軽に食べられる日が来てほしいものですが、ただ、「カロリー」「コレステロール」「中性脂肪」の「3c」が気になってしまいそうです。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
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