ピアノ合わせ

ピアノ合わせだった。
朝起きた瞬間から、先生のお宅で楽器を構えるまで、ずっと
「弾きたくない」って思っていた。

だけど、ピアノと合わせて弾き始めたらやっぱり楽しくて。
いや、それほど上手に弾けたわけでもないし緊張して音程も
いつも以上に外した。
ピアノと合わないところもあったりしたんだけど。

やっぱりバイオリンが好きだ、音楽が好きだって、ジワジワ
ジワジワ感じながら弾いていた。

ずっとゴニョゴニョゴニョゴニョ言ってきたが、今回は本当に
自分への失望が強く。
これ以上下手にならないために練習はしていたけれど、心の中
では、もう弾きたくないっていつも思っていた。

練習しても思うように弾けないことに憤慨していたわけだが、
やはり対極には、音楽が好き、バイオリンが好きという気持ちが
必ずある。
だけどそれは心の奥の方に隠れていて、表層にはいつも弾けずに
憤っている自分しかいない。
だから不意に思い出すとものすごくハッとして、とてもとても
大切なことなのだと改めて認識する。

だからといって、技術的にどうにもならないものはどうにも
ならないのだとわかっている。
だけど、やっぱりバイオリンが好きだ。だから弾いてきた。
最後はこの気持ちひとつなのだなあ。

抽象的で全然意味不明と思うが、雰囲気で。
本番は多分大丈夫。なんとかなるでしょう。
あと１回レッスンがある。
もう、本当に早く弾いてしまいたい！