「明日、めっちゃ早い」
昨日の夜、夫がこぼした。
「S市に出張。朝は5時起きだわ」
頭の中でコンパスがぐるぐる。
S市、遠いな。
路線図は、幾つの駅を辿るのか。
そんなこんなで、夫は早朝に出発した。
ひとりで朝食を摂る。
食事を温めるのは、ガスコンロでも電子レンジでもなく、共に食事をとる相手の存在なのだと改めて感じる。
今朝のヨーグルトとケトルで沸かしたはずのカフェ・オ・レは、いつもより冷たい。
久しぶりの更新なので、近況を綴ります。
治療の副作用と、うつ状態でグッタリしていた。一日の半分以上をベッドで過ごしていた。
その代わりに腫瘍マーカーの数値は悪くなっていない。
ブログの編集画面を開いたのは何ヶ月ぶりか。
…
「夕方には帰ってくるわ」
と夫。
よし。夕飯は、うんと温かい中華を用意しよう。
木漏れ日を浴びながら、久しぶりの好調の喜びを噛みしめた。