ラクガキキャビン

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【映画】コーダ あいのうた

2023-03-08 12:00:00 | 映画・ドラマ・アニメ
今日も映画の話。

コーダ あいのうた という映画を観ました。

2022年の作品。

見ている時からずっと涙が止まらず…。

すごくすごくいい作品過ぎて、いろんな人に薦めたくなりました!


今回も簡単にあらすじと感想をお伝えしたいと思います。



■あらすじ

高校生のルビーは漁師の父親と兄、少し干渉気味な母親の4人家族。

朝早くから父親と兄の漁を手伝い、
そのままの格好で学校へ。

自然豊かな環境の中でルビーは生活をしていましたが、
一つ他の家族と違うことは、両親、兄は聞こえない人でした。

家族の中で唯一、聞こえる人であるルビー。

そのためルビーが家族に代わり魚の卸値を交渉したり、
母親の用事を済ませたりということも。

そんな日々の中で、始まった新学期。

ルビーは気になる相手、マイルズが合唱クラブに入ったため、
自分も合唱クラブを選択。

歌は好きだけど人前で歌うのは苦手なルビー。

しかし、顧問のベルナルド先生はルビーの才能に気づき、
音楽大学への道を勧めるのでした。

ただ、父親と兄が新しく事業を開始。

ルビーを通訳として必要としていたため、
ルビーは音楽と家族の手伝いの両立しなければいけなくなるのでした。


■感想

自分にない世界観の物語でした。

私の身近には聴覚障碍者はいません。

だから、耳が聞こえないことは馴染みのない世界です。

この物語を観て、はっとさせられる部分もあったし、
よくわからない部分もありました。

不思議なことに、私が涙したのはそのよくわからない部分です。



物語としてはよくある内容なのだと思います。

主人公は家族に聴覚障害者がいるということが違うだけで、
きっと家族に過剰に頼りにされて苦しむ子どもは他にもいると思います。

家族だけでなく、様々なことが原因で苦しむ
子どもに注目した作品も多いと思います。


よくある内容なのに、何か違うんです。


ルビーの家族はとっても仲良し。

お父さんはマリファナ吸っちゃう人だし、
お母さんも下ネタとかガンガン言っちゃうタイプだし、
お兄ちゃんは常に出会いを求めてマッチングアプリ使っている人。

お金もないし、
ルビーの好きな音楽を一緒に楽しんだりとかはしてくれない。

だけど、ルビーはルビーの家族が大好きなのだと思います。


それだから、ルビーは家族から頼りにされることが嬉しかったのかな。

レストランで注文するのも、
親族に電話をするのも、
一緒に漁に出て手伝うのも。

だから、音楽と家族の手伝いの両立を求められた時、
本当に苦しげで、何とかならないものかと思ってしまいました。

家族には手話のできる身近な人間が必要なのに、
ルビー以外にいないから。

でも、音楽もやりたい。

ただ、家族はルビーの声を聞いたことがないから、
うまいのか下手なのかもわかりません。


お金もないしね。

どう協力していいのか分からないって家族としても苦しいですよね。


ルビー自身の苦しさもあるのですが、
この物語では家族側のもどかしさも描かれています。


まず、お兄ちゃん。

人づてにルビーは歌が上手いと聞いて、
大学進学を応援したいと思うお兄ちゃん。

そのために、ルビーなしでできることをしようとしていきます。

お兄ちゃんはたぶんルビーとは年が4個くらいは離れているのだと思います。

年が近いからこそルビーに共感できるし、
両親の気持ちも理解できるのでしょうね。

一番思い悩む立場なのかもしれません。


次にお母さん。

ルビーが音楽に真剣だと知った時は、晴天の霹靂という感じでした。

自分の子どもが音楽の才能を持っていると分かったけれど、
それが実現可能なのか分かりません。

子どもの歌声を聞いたことがないから…。

それに加えて、大学進学にはお金も必要。

何より自分の元から離れてしまう寂しさ…。

ルビーを理解したいけれど、理解しきれないところがあるから、
一層苦しむのかも。


そして、お父さん。

お母さんがソワソワしている時、意外と大丈夫そうな顔していたから、
案外ルビーに対して放任なのか?と思いきや。

やっぱりお父さんも見せないところでいろいろ考えている感じがありました。

それが伝わったのは、
ルビーが所属する合唱クラブの発表会。

両親たちの視点では、演奏されている声も聞こえません。

だけど、じっくり聞いている人がいたり、
涙する人もいたり…。

最後はスタンディングオベーションで終わる様子を見て、
何かを感じ取っていたのかなと思います。

また、
お父さんとルビーが二人きりで話すシーンが特に感動しました。



ルビーの家族役の方々は聴覚障害を持つ俳優さんだそうです。

だからこそのリアリティーがあるような気がします。



分かり合いたい。

けれど分からない部分がある。

だから、苦しい。

これこそが愛なのかも?

どんな家族でもあり得ることなのですが、
障害の有無ということがよりそれを明確にしてくれているのかもしれません。


挿入歌もすごく良かった。

初めてバリアフリー日本語字幕版というもので観ました。

波の音や電話の音なども字幕で記載。

曲の歌詞も出てきます。

歌い始めは♪~

歌い終わりは~♪

で表すの、初めて知りました!


違和感あるかな?って思ったけど、全然なし!

ちょっと小説を読んでいる感覚と似ているのかもって思いました。



あとは、リアルな聴覚障害の家族なのかな?って感じました。

障害を持つ人は、どこか清くある印象を持っている人もいると思います。

だけど、
ルビーのお父さんはマリファナ吸うし、
ルビーの友達来ているのに両親のラブシーン始まるし、
お兄ちゃんもルビーのいる前で彼女とラブラブ!

そういうあけっぴろげな感じに、
びっくりしちゃう人もいるかもしれませんね。

観終わっていろいろ考えてみると、
そういうシーンがあるからこそ、よりリアルな感じを抱いたのかな。
と思いました。




とにかくよかったです!

これは繰り返し観たい作品。

ちょっと下ネタ苦手な人は、無理かもしれませんが、
いろんな人に見てほしいな~


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