皆様こんばんは。
掲載する画像の準備がようやくできたので早速語り記事を掲載していきたいと思います〜(* ´﹀` )
どうぞ!
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「幼少期のスタートから壮絶 〜狂い始める倫理観〜」
手塚ダイバダッタさん、そこまで悲劇的な過去背負わなくても…ってくらい壮絶な幼少期経験を経験しています。
物語のスタートは以下の通りです。
- 出生前から父親が亡くなっている。
- 物心ついた頃に母親が再婚。新しい父親は自分の息子(弟アナンダ)だけを可愛がり、そうでない提婆を暴言暴力で虐待。
- 前王である実父の人望がなさすぎたことや本当の父親がいないことを理由に級友から散々いじめられる。
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で、一番初めの大イベントがここで勃発します。
級友と(親の見守りなしに)ピクニックに行くお話です。
ピクニックの最中、事故に巻き込まれて脱出困難な場所に閉じ込められてしまいます。
長時間飲み食いできない状況下でダイバダッタさんだけがいち早く飲み水の出る場所を見つけます。
当然、級友も水を求めて分けてもらうよう求めますが、日常的にいじめに遭っていたダイバダッタさんは「このまま譲ってしまったらまた自分だけ仲間外れにされて飢え死にしてしまう!」と危機を察知します。
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なんやかんやあったのと日頃の苦しみの反動・譲ってしまったら生き残れないという危機感からわずか10歳ほどでしたが(推定。もっと小さいかな?)手元の岩で級友全員を手にかけてしまいます。
うわぁ…かわいそうに…いじめた方が悪いと言われればそれまでかもしれないし、私も幼稚園の頃からいじめられた経験があるのですごくすごく気持ちがわかるというか…考えさせられる一面でした。
まあちっちゃいし、辛かったから衝動でやっちゃったんだよね???と考えて終わりそうなこの一面。
そんなわけがなかったことがわかる場面がこの少し後に出てくるんです。
子供達失踪から数週間、やっとの思いで彼らを発見した親たちが見たのは無残にも血塗れになって倒れた複数の死体と一人生きのびたダイバダッタさんの姿でした。
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不審に思った大人たちがダイバダッタさんを裁判にかけると(ここで嘘をつかないあたりがまだ子供らしいなと思うのですが)ダイバダッタさんは悪びれもせず「生き延びるために級友を殺した」ことを認めます。
あぁ、大人になったら平気で嘘をつくのにこのピュアさ…そう思うのも束の間、
「なぜそんな酷いことをしたのか?」という裁判長の問いに彼は無邪気な笑顔でこう答えます。
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「だって、ぼくだけの水だもん。」
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「ああしないとぼくの水、とられちゃうんだもん。…ウフ(❤︎)」
ゥゥゥウウウウオオァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
全然衝動でもピュアでもじゃねぇえええええじゃぁあああああねぇえええかぁあああ!!!!!!!!!!
はい。もうあの時点で倫理観狂いはじめてたんだなと思わされ、かなりゾッとする場面です。
ホラー好きとしてはかなりお気に入りの激推しシーンでした。
あと余談ですが、再婚前に亡くなってしまった実父バンダカさんと優しいお母様のお顔を書いたときのイラスト貼っていきます(^^ゞ
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可愛らしいお顔はお母様譲りでしょうかねぇ。
では次いきましょ〜
「国を追われて野生児に 〜随所に見られる過激な発言〜」
先ほどの大イベントの末、当然といえば当然ですが幼少にして危険とみなされたダイバダッタさんには処刑が言い渡されます。
刑執行により、野生の狼に食べられるはずだった彼は、過去に一度怪我を治してあげた(優しい←)狼によって救われ人間界に一線を引きます。
優しい狼親子に育てられ、無邪気に幸せな生活を送るダイバダッタさんですが、まれに自分に害を加えた他の動物を(食料としないのに)無駄に殴り殺してしまうなど、かなり過激な性格が垣間見えたりします。
このまま育てばまだただの野生児〜で済んだものを、幸せに過ごす狼家族に干ばつが襲います。
被害にあった家族は、ダイバダッタさんを残して全滅してしまいます。
一人残された提婆少年が次に出会うのは元バラモンで畜生道に落ちてしまった「ナラダッタ」という男(本作オリジナル)でした。
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彼は身寄りのないダイバダッタさんに寝床と食事を与え、自然界のおきてを教えてくれますが、一方で、人間界に戻ることを拒む気持ちから彼の真似事をし獣のように振る舞い始めたダイバダッタさんを心配していました。
この間色々ありますが、「畜生道に落ちていないのだから人間界に戻った方がいい」とある日ナラダッタが提案すると、すっかり懐いてしまったダイバダッタは強く拒んで駄々をこねます。
このイベント、非常にポイントが高い(?)ので、ここで紹介させていただきます!
本来寂しがりやで認められたい思いの強いダイバダッタさんは心を開けば(?)人に甘えるのが上手なキャラクターだと考えています。
特に駄々をこねるシーンが非常に印象的です。
「おまえは人間の世界にもどったほうがよい、ここで別れよう」と説得するナラダッタさんに対してはじめに「ぼくどこへもいかない、なんでもするからここにおいてお願いだァ!!」と答えるダイバダッタさん。(なんでもするとか…お前…)
それでも提案を曲げないナラダッタさんに対して可愛らしい顔で泣きじゃくり、
「いやだ!!いやだァ!!もし追いだすんならナラダッタかみ殺しちゃう」
と駄々をこねます。
このシーン、当然限界読者は
は???????噛むだけじゃダメなの??????なんで殺しちゃうの????
ヤンデレの座右の銘(?)、「私を愛してくれないあなたなんて生きてる価値ないよね」の典型セリフここで入れちゃうんですか???子供なのに?!?!
と考えざるを得ませんでした。不可抗力ってやつです。
もうこれだけでもやばいのに、その直後話が通じないとわかったダイバダッタさんはナラダッタさんの膝の上で狸寝入りをしてしまいます。これの可愛いことと言ったらもう…私なら秒で許しちゃいますわ(ちょろい)。
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で、この狸寝入りシーンがまたポイント高い。
ほんとすごいなぁと思うのですが(偶然かもしれないけど)、提婆イベントのTOPにも数えられる「後継者にするよう頼むシーン」でも全く同じポーズをしているのですよ!!!!!!(さすがに狸寝入りはしませんが(^^ゞ)
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幼少期・青年期の間の10年で色々(意味深)学んで色気を全開にしていったと考えていますが、この頃から既に色仕掛けを使って相手に頼み事をしているかと思うと、もはや才能なんじゃないかと頭を抱えてしまいます( ᷇◡ ᷆ )罪だねぇ
で、なんやかんやあってダイバダッタさんはナラダッタさんの手によって人間界へ強制的に返されてしまいます。
ここからも壮絶です。お話は次のパートで^^
「ヤバさへのはじめの一歩 〜金を知り色を学び毒を学ぶ〜」
狼として長く生活していたダイバダッタさんはナラダッタさんの手によって人間界に強制送還されますが、当然すぐに馴染めるわけがありません。
危険な子供とみなされ散々ひどい目に遭わされたダイバダッタさんは、ガーグラという老婆(本作オリジナル)に出会います。
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元長者の妻であったにもかかわらず夫の(王族の娘との)不倫によって家を追い出されてしまった彼女は彼らに仕返しをするために、顔立ちのいいダイバダッタさんを刺客として利用することを企てました。
1度目の標的は夫と不倫相手との子供でした。
頭の悪い彼の奴隷となって隙をついて毒を盛るという作戦ですが、ここでカーグラ読者の予想斜め上をいくとんでもねぇファインプレーをしでかしてくれます( ◜◡‾)(‾◡◝ )
まさかの女装です!!!!!!!!!!
フゥゥォォォォォォォォォォオオオ!!!!!!!!!!!!
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王道中の王道ですがこのシーンには心を打たれ性癖を歪められた読者も多いはず…私もその一人です。
で、またこの完成度がすごい。
私が親なら心配で病院駆け込むレベルの色気の強さ…まだ幼いのにそんな色気だしたら誰が手ェ出すかわからないだろ??????ガーグラお前正気か……
なんだろう…ここらへんから手塚提婆の色気のコックが徐々に開かれていったような気がするんですよ…ほんと気になられた方はぜひぜひこのシーンだけでもいいんで読んでみてください…すごいんで…(語彙力)
はい、色々あってこれは失敗します。この間に金というものを知ったりするので気になった方はぜひ原作をお読みください( ᷇◡ ᷆ )
2度目の標的は夫の不倫相手でした。
今度は女装ではなく庭師として働き、また隙をついて毒を盛るという作戦です。こんな小さな庭師がいるのかとも思いますが(^^ゞ
今度こそ成功しそうな雰囲気でしたが、ダイバダッタさんはその女と優しかった自分の母親とを重ねてしまいます。
あーここらへんは子供なんだなぁ…としんみりしてしまいます。良心のかけらの残っていた提婆少年は毒の代わりに毛虫を入れて全て白状してしまいます。
ガーグラの存在を知った女は提婆に報酬を渡し帰らせると、その後を追って殺すように家来に言い渡します。
追われていることに気がついたダイバダッタさんは油に火をつけて追手を撹乱したりして、ガーグラとともに逃げます。
なんとか逃げ切った彼らでしたが、体力も家も失ってしまったガーグラがポツンと「このまま死にたい」と呟きます。
しばらくするとそれを聞いていたダイバダッタさんがふと彼女の顔を覗き込み、
「ほんとに死にたい?」
と問います。嫌な予感。
うなるような曖昧な返答を聞き終わるやいなや、ダイバダッタさんは先程使わなかった毒をガーグラの口に勢いよく流し込みます。
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「わあーーーーッ助けてーー人殺しーーーっ」
先ほどまでの元気のなさが嘘であるかのように大きな声で叫んだガーグラでしたがまもなく亡くなってしまいます。
死にたいだなんて本心から言ったわけではなかったことがここで伺えます。それとも自殺しようとしている人が直前で「やっぱり怖いから無理!」と怖気付いてしまう典型的なあの心理でしょうか?いずれにせよ、軽々しく死にたいだなんて言ったらいけないなぁと考えさせられるシーンです。
何よりもここ、毒流し込んでる時の無みたいな提婆の表情と、死を見届けた後もメチャクチャ落ち着いている彼の精神がヤバすぎて読んでて心がぐるぐるします( ᷇◡ ᷆ )
ガーグラの遺体を川に流しそれを見届けながら
「あんなふうに死ぬのはいやだ。どうせ人間にもどるんならお金うんとためてだれよりもいちばん強く強く生きてやる!!」
と決意を口にします。
いやいやいやいや、あんな風にって死期早めたのは十中八九キミでしょーが!!!!!!!
ぶっ飛んでますね( ᷇◡ ᷆ )ほんととんでもない子供です…。
やばすぎるシーンで始まり、やばすぎるシーンで締められる情報モリッモリの提婆幼少期の語り記事でした( ᷇◡ ᷆ )
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ちなみにここでダイバダッタさんのお話は終わっていて、次に彼が登場するのは10年後の青年期になります。
先ほども少し触れましたが、この間の10年、原作では一才触れられていないんですよね…。
一文なしで人間界に出たての幼い子供が、次に登場する頃には相当お金を貯めていて色気が増していて(自分の美をわかってて平気で色仕掛けする)息をするように毒を盛る残酷な青年になってたりするんですよ…チョット病み始めてるし(個人的見解)
何があったか非常に気になりますよね……
旅をしていた、としか語られませんが絶対なんかあったと思っています…何で手に職つける前からあんなに金持ってたんだ??え??……何で稼いだんだ……間違いなく提婆自身のからd…((((((ry
などと話から完全に離れたところにも「妄想」という素晴らしい醍醐味があります。
長いことお付き合い有難う御座います(^^ゞ
青年期・出家後の記事もこんな調子で書いていこうかと思います( ᷇ ‿ ᷆ ;;;;)
そちらもお付き合いいただければ幸いです。
今日はここまで。
ではぁ(($・・)ノシ