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小國裕美の部屋

第16回やさしい俳句入門報告と8月の俳句会

入道雲がモコモコと
夏の迫力と威力を体感
ついに猛暑がやって来ました

そんな中やさしい俳句入門の講座でした
ご受講ありがとうございました
車の外の気温は36度でした

★季語重なりに注意しましょう

★最初のうちは季語の説明をしているような句を作ってしまいがちです
説明ではなく
作者がその季語によって何を感じたか…
感動を詠みましょう!

例えば説明とは
桜がピンク色
蝉は命が短い
などです

席題は蝉

梅雨明け前
家の連子窓(通風、防犯、採光を目的に
細長い木材を縦に連ねた連子を嵌め込んだ窓)から遠くに初蝉の声をききました
蝉は数年間を幼虫のまま土の中で過ごし
成虫になって地上で過ごす期間は1週間から数週間です
蝉の初鳴きを聞くと
あぁ、今年も夏が来たんだな 
と実感します
夏の暑さに負けることなく力一杯
短い命の尽きるまで全力を振り絞って鳴き続けます

ふる里を遠くにおきて秋の蝉 百合子

この句は百合子さんという句友の俳句ですが鑑賞文の依頼があり書いてみました

蝉は実にたくさんの季語の種類を持ち夏の風物詩であるが
法師蝉や蜩などは秋の季語である
秋の蝉が
離れたふる里を遠くに鳴いているようだと言い
まずその感性に感心する
そして
作者がふる里で聞いた蝉の声を重ねているのである
ふる里が恋しいという気持ちを強く感じさせ
「秋の蝉」でさびしさが伝わる
なつかしさを感じさせる鮮やかな声が聞こえて来る句である
蝉の声はミンミン蝉だろうか


今月の句

梵妻の煎茶教室額の花

雨脚の強くなりたる蓮青葉

真新しき鋏を入れる夏椿

朝風呂の音の静かに夏椿

初蝉を遠くに聞きぬ連子窓

白百合の日暮れ匂ひを余しけり

玄関に古譜束ねをり蝉時雨

裕美



★8月の俳句会マルタスはこちらをクリック
予約もできます


★8月10日 10時半からは 通草句会
坂出市川津主張所にて

















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