がめらのフィールドノート

人と自然との出会いの中から湧き上がった想いや音楽、エピソードなどを、紹介します。

私の原点・小椋佳

2010年05月03日 | 歌づくり
GWどこにも出かけないワタクシ。録画しておいたBS2の小椋佳コンサートを観ました。よかったー。


小学校高学年から中・高時代、小椋佳にはまりました。マニアといってもいいくらいに。

今でも、同年代の方たちに、「がめらの歌は小椋佳に似ているね」とか「小椋佳、聴いてたでしょ」といわれます。



小椋佳

東大に入学し、ボート部に入部。当時、東大ボート部と言えば、全国大会に出場するほどの有名な部。そこで、彼は希望と挫折を味わいます。悶々とした青春時代。

彼は、東大卒業後、当時の第一勧業銀行に就職。静岡県内の支店長まで勤め上げ、本店に呼び戻されて、定年を迎えます。歌を作り始め、名前が売れ始めてからも、一行員として勤務を続け、定年後は、もっと勉強したい、と東大の大学院に進学しました。

「最初で最後」と言われた35年前のNHKホールのコンサートのときも、平常勤務して、上司に有給休暇をもらって早退したエピソードは有名です。


井上陽水「白い一日」・布施明「シクラメンのかほり」・中村雅俊「俺たちの旅」・研ナオコ「泣かせて」・堀内孝雄「愛しき日々」・梅沢富美男「夢芝居」・美空ひばり「愛燦燦」…挙げればキリがないヒットソングを生み出した人物とは思えない経歴。


人もうらやむようなエリートコース。でも、彼は彼の歩きたい道、歩くべき道、歩かざるをえない道を、きちんと正直に歩いていると思います。

障害を持つ息子を育て、自身は胃がんを患い、それでも肩に力を入れずに歩き続ける彼の姿に、僕は胸をわしづかみにされてしまいます。



彼の歌詞は、美しく、鋭く、優しく、厳しく、温かく。

今になっても「自分はシロウト」と言い続ける彼。





しばらく彼のCDを聴いていませんでしたが、自分の歌の原点、自分の人生観の原点を呼び起こさせられるコンサート番組でした。

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