ムハンマド2

君の猫を　見に行っていいかい？　
　　ねふぇるてぃてぃという　ホテル横の
芝生で拾った赤ちゃんを、わたしは　モガンマパスポート役所にも
　セミラミスにも
つれてっていた。お守りでも戦友デモあった

　ラキア先生から仕事をまわさないようにされ、ライラの男にも
半分ライバル、半分しっかりしてない、という訳で　家を出され、アパートで色んな仕事巡りをしていた。
　　　
　　ムハンマドの浅黒い顔、睫毛の長い丸い目、今も焼き付いている
　勤務が終わり、こっそりと*従業員と客は会ったらいけないからー
　セミラミスホテルの裏側から、青い車に乗り込む。

　　この頃は、オマルトソンという、ムハンデシーンに住んでた。話ながら、仕事は厳しいよ、カット、カット、カット！
　　そうなの？
　　
　それにしては、彼はわたしの覚えてる限り、残っていた、最後は、ピアノバー勤務で！
　　道にあるゴミにわたしは文句
　　ああ、分かるよ、エジプト人の問題だね。ただ、僕はここに。
運転席の横の袋に、ゴミを捨てた。

　　セミラミスだし、マナーがいいと思ったのに
真ん丸のベッドで　キスから進まないわたしの顔を、二度とひっぱたいた
　　　ダウントンのグリーン程じゃないけど、わたしは怒る
　　だって、君が招待したんだ。

　　捨て台詞で帰る

　だけど、つぎセミラミスで会ったとき、彼は　謝ってきた
　どうかしてたんだ
　　

　　麻美、僕には妻が必要だ、と言ってた彼
今はもう、子供もきっといる