日記

日記

「格差はつくられた 保守派がアメリカを支配しつづけるための呆れた戦略」

2009年05月31日 17時17分18秒 | 読書
ノーベル経済学賞受賞者の本なので、経済の本だと思っていたら、むしろ政治の本だった。

グローバリゼーションは格差問題の要因ではない。

アメリカでは、すべての根源は人種差別問題にある。
「保守派ムーブメント」は黒人解放運動に対する白人の反発を利用して、福祉制度を逆行させることに成功してきた。

格差問題解決のために、国民皆医療保険制度を実現させなければならない。

『33個めの石』読了★★★

2009年05月18日 23時16分11秒 | 読書
哲学者のエッセイ。
著者は「草食系男子」とか言っている人。同一人物とは知らなかった。

バージニア工科大学乱射事件の被害者追悼のため、被害者の数と同じ32個の石が置かれ、花が添えられた。そして、ある女子学生が、自殺した犯人を追悼するために「33個めの石」をそっと追加した。それは誰かによって持ち去られ、彼女はまた石を置いた。それもまた持ち去られると、今度はほかの誰かがまた石を置いた。

JR福知山線の脱線事故の慰霊式で、慰霊の対象に死亡した運転士は含まれなかった。アンケートの結果、そうなったそうだ。

うーむ。

『チェーン・ポイズン』読了★★★★★

2009年05月04日 22時31分11秒 | 読書
短期間に起きた3件の自殺につながりを見つけようとする週刊誌記者の話。

面白くて、早く読み進みたくて、むさぼり読んでしまった。おかげで生活リズムが乱れた。
このジャンルを読み慣れていないからだろうが、著者の策略にまんまとはまってしまった。
途中で感じた違和感は間違いではなかった。

「榊原式スピード思考力」読了★★★

2009年05月02日 23時17分15秒 | 読書
通勤時間などを使ってサラッと読めた。
大変参考になったし、自分の考えは間違っていないと教えてもらえたところもあった。

・人間の社会はほとんどグレー
・ほとんどの問題に解答はない
・絶対的真理などない

・暗記と復習で脳を活性化しよう
・テレビは原則見ない
・読んで書こう
・書くことで頭を整理しよう

日本ほど翻訳本が多い国はないという話は興味深い。たいていは原書で読むんだそうだ。翻訳では100%正確には伝わらないとはその通りだが、そうは言ってもなぁ。

以前は著者の榊原英資さんのことがあまり好きではなかったが、とても良いことをおっしゃるので最近好きになってきた。

「予想どおりに不合理」を読了★★★★

2009年03月14日 19時56分22秒 | 読書
著者は「同じ偽薬(プラセボ)でも値段が高い方が効き目がある」という研究でイグ・ノーベル賞を受賞したそうだ。

社会規範と市場規範に関する部分が、今の行き過ぎた市場主義の問題とつながると感じた。
社会規範が市場規範と衝突すると、社会規範が長い間どこかへ消えてしまう。
成果主義で期待した効果が得られず修正されているのは、
この点が理解されていなかったからだろう。
社会規範は忠誠心を高めるという利点もあり、
従業員の満足度を高めるために、
企業はこの考え方をもっと取り入れるべきだと思う。

人は自分の持ち物を過大評価しがちであるというところは、
ネットオークションに出品したときのことを考えると、確かにその通りだ。