日記

日記

「日本の選択」読了★★★

2007年07月24日 23時38分05秒 | 読書
親日派の外国人が日本に期待することを述べた本なので、読んで悪い気はしない。中国みたいな秩序破壊的な国が国際的リーダーシップを握ったりしたら大変なことになるから、日本はもっと頑張ってくれとのこと。国際政治で力を持つためには、核兵器の保有もやむを得ないらしい。

ただ、グローバリゼーションの進展を何の疑問も持たずに受け入れた上で話が進んでいくので、少し違和感を感じる。
また金銭的インセンティブを与えれば少子化をストップできるかのような、短絡的なところも見受けられた。
幅広い分野に言及しているので、ひとつのことを深く掘り下げている箇所はあまりなかった。

アメリカの景気が一段落したときに、ワシントンは失業率上昇を避けるためにドル安に誘導するから、今後半年から一年の間に必ず円高になる、とのことなので参考にしようと思ったら、実際にここ数日で円安から円高に変わっている。

「ヒデキマツイ」読了 ★★★★★

2006年02月01日 22時21分36秒 | 読書
面白かった。
甲子園で5連続敬遠された時の潔さに感動して以来、松井選手を人間として尊敬している。この本は主に日経新聞の記事に加筆したものだが、新聞で読んでいた時から「松井選手によくここまでしゃべらせているなぁ」と感心しながら、月イチの連載を楽しみにしていた。
松井選手は前書きの中で、著者の朝田武蔵氏について「野球に関しては素人」「もう少し勉強してきたら、と思う質問もありました」と言いながらも、「ずいぶん本当のことをしゃべっちゃったなぁ、というのが実感です。」とも述べている。
確かに素人と思われる質問もあるにはあるが、素人であるが故に、著者は事前の準備にかなり力を入れていたであろうことが、質問の内容からよくわかる。だからこそ、松井選手も「本当のことをしゃべっちゃった」のだろう。

日本の常識世界の非常識 ★★★

2005年11月15日 23時35分47秒 | 読書
日本の文化の特殊性・独自性に誇りを持ち、大切にしていきながら、他国との違いをきちんと認識しておく必要があるということだな。
拉致問題の項目に述べられていたが、お骨を大切にするのは日本独特というのは意外だった。

ただ、当たり前のことだが、書いてあること全てを鵜呑みにはできないと思う。

頭脳のスタジアム ★★★

2005年11月01日 00時21分51秒 | 読書
「頭脳のスタジアム」という書名と、女性ジャーナリストが書いた野球の本という点で非常に興味が湧いた。また、取り上げた選手の中にジャイアンツの選手が一人もいないというのも面白い。桑田や仁志は取り上げるに値する選手だと思うが、そのような点もジャイアンツの現状を反映しているのかとも思う。もっとも、あとがきを読んで、ジャイアンツの選手を取り上げなかった理由は他のところにあったとわかったが。
感想としては、予想していた程度の面白さ、という感じ。選手が話してくれたことをまとめて本にした、それだけ、という印象を受ける。超一流選手の話なので当然面白いが、もう一歩踏み込んだ、えぐるような質問をしていないのが残念だ。

小児救急 「悲しみの家族たち」の物語 ★★★★

2005年10月26日 00時33分27秒 | 読書
子供が生まれると、こういう本を読もうって気になるんだな。嫁が先に貪るように読み始めたが、かわいそうで読んでいられない、と言っていた。
小児医療がここまで悲しい状況にあるとは知らなかった。子供が生まれるまでは、何となく大変なことになっているようだな、程度の認識だった。

医療事故のニュースを聞くと、医療関係者を非難することしか考えていなかったが、それだけではこの状況は変わらないということをこの本に教えられ、反省した。

ただ、先日babyの肩の関節が外れてしまったとき、近くの小児科に電話したら「昼休みに入りました」と言われ、救急車を呼んで救急病院に搬送された、なんていう経験をすると、実際ひどい病院もあると実感する。子供の脱臼なんてよくあることで、病院は他にいくらでもあるだろうと言わんばかりだ。