親日派の外国人が日本に期待することを述べた本なので、読んで悪い気はしない。中国みたいな秩序破壊的な国が国際的リーダーシップを握ったりしたら大変なことになるから、日本はもっと頑張ってくれとのこと。国際政治で力を持つためには、核兵器の保有もやむを得ないらしい。
ただ、グローバリゼーションの進展を何の疑問も持たずに受け入れた上で話が進んでいくので、少し違和感を感じる。
また金銭的インセンティブを与えれば少子化をストップできるかのような、短絡的なところも見受けられた。
幅広い分野に言及しているので、ひとつのことを深く掘り下げている箇所はあまりなかった。
アメリカの景気が一段落したときに、ワシントンは失業率上昇を避けるためにドル安に誘導するから、今後半年から一年の間に必ず円高になる、とのことなので参考にしようと思ったら、実際にここ数日で円安から円高に変わっている。