ネットニュースに、「京都ではホテルの開業ラッシュ」とありました。
ワクチン接種が着実に進む状況を受け、秋以降に観光需要が一定回復するとの見方で、ポストコロナに向けて業界は、攻めに転じつつあるとのこと…。
ワクチン接種に伴い、我慢をしてきた消費が爆発する「リベンジ消費」が起きることが高く、企業の業績は秋以降、急回復する?という考えで物事が進んでいるようです。
ただ急回復すると資源高、インフレが加速するリスクがあり、これは原価上昇、価格上昇を招き、対応できない企業の業績・経営に影響するので…これも心配するところではあります。
5月時点での杉中丸太の価格は29%上がり、合わせて柱材、羽柄材等も急激に上昇しているとのこと。
今後の状況は不透明ですが震源地の米国の木材先物価格は落ち着きを見せているということで、そうなると日本にも木材が回ってきて、市場も落ち着いていき、秋には供給不足解消とみられていますが…。
価格については、高止まりしそうです。
欧州の需要が旺盛なため、日本に安く売る理由がなく、大幅に下落するまでは時間がかかるから。それに伴って、国産材も輸入材価格が落ち着くまで安く売る理由がなく、高止まりということです。
今回のウッドショックは、地域工務店にどんな影響をもたらしたのか?
原木供給者、製材業者、プレカット業者とチームを組んで家づくりをしているようなところ(国交省地域型グリーン化事業等グループ等)は、総じて影響が小さく、価格上昇分は自社で飲み込んでいるケースが多く見受けられるとのこと…。
一方、価格優先で仕入れてきた量販店・工務店は、製材業者、プレカット業者から供給制限やお得意先優先の影響を大きく受けていて、木材の入手が困難になっているようです。
地域型住宅「un・gb」の価格改定について
弊社では木材の価格上昇分は反映していません。地域型住宅という商品なので、何かの理由でその都度単価が変わるということはできないと思っています。
ある一定期間の価格変動を確認し変更したいと思っています。10月と来年4月の時点で集計し、判断したいと考えています。
その前に、大きな価格変動があれば木材だけの差額分の増額ということもあると思います。
今回の価格改定は、un・gb共通で、レンジフード、ラクッキングリル、1階トイレ蓋自動開閉、トイレ収納、UB暖房乾燥換気扇の標準仕様変更、高耐久性外壁シーリング、居室のカーテンレール、吹抜けロールスクリーンの標準仕様、仕上げ材の一部変更です。
gbの場合は、外壁をアートウォール仕上げ(内壁珪藻土に変更可)、1階の床材を桧節ありから上小節にしました(2階はベッドを置くでしょうから節ありで!)。また、造作食器棚を標準仕様としました。
unはunらしく、gbはgbらしく、仕様を良くした分、価格が上がっています。
前の仕様で構わないという方は…年内の契約であれば、前の仕様と価格で構わないと思っています。
木材の供給の方が心配ですので早めの発注、余裕の工事スケジュールを心掛けていますが…。
契約から着工、そして引渡し、引っ越しのまでのスケジュールも余裕に余裕をもっていたほうがよさそうです。

(高森の家7月10日㈯11日㈰完成見学会です)
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