福岡・大牟田『アロマサロンHijiri』 と『 Hijiri+』の日々

礼儀とマナー

近所の菓子店に お供えに贈るお菓子を買いに行きました。

「お供えののし(紙)を。」とお願いしたところ
渡された菓子折りは 『熨斗つき、リボンかけ』

ワタシの言い方が悪かったせいもあるかもしれません。熨斗じゃなく、のし紙といえばよかった。

リボンははずせばいいか、と思ったけれど 熨斗は 失礼になるので
お店に「お祝いじゃないので 包装をやりなおしてもらえますか?」と
お願いしました。

ところが、お店の方に
「蕨熨斗(わらびのし)なので 不祝儀にも使えます。
うちは何十年も前からこれでやってます。」
と言われてしまいました。

耳を疑ったけれど きっぱり言われました。

老舗のお店だと信用してただけに驚きました。

そもそも『熨斗』は『のし鮑』の簡略版です。
「のし」は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、
古来より縁起物とされたことから 慶事における進物や贈答品に添える飾りです。
一般的に不祝儀(仏事・弔事)では使いません。 
弔事を「ひきのばす」という意味になり 使うと失礼になります。
(※仏教の中でもお祝い事の場合はつけることがありますが)

『わらびのし』は 松葉のしと同様に 気軽な贈り物につけられることがありますが、
これも慶事のときだけ、お祝いののしの一つです。

そして、リボン(お店の方は ひも って呼んでましたけど)
リボンは 西洋の「のし」です。 弔事には使いません。

結局、お店でいろいろ反論されたものの、

『黒白の仏事用のし紙で リボンをかけずに』 と細かくお願いをして
再度 包装してもらいました。
お店の方はかなり不本意だった様子でしたが・・・。

が、包んでもらったキャラメル包みを見て納得。
裏の紙の重ね向きが祝儀用でした。
「やっぱりね・・・」
お店の方は 祝儀・不祝儀のマナーの違いを 正しく理解されていなかった。

覚えておきましょう。
キャラメル包みの場合、 重なった紙を見て 
箱に向かって右の紙が上に重なってたらお祝い用の包み方、
仏事など不祝儀の場合は 左の紙が上に重なるように包むのが正式な包み方です。
ほとんどの菓子店では きちんと対応されているのですが
たまに 今日みたいなお店があります。

・・・ワタシはたまたま ギフトラッピングコーディネーターという資格を持っており
こういった贈答に関するマナーを知っていたので 気づいただけですが
一般の方は お店の方を信頼して 熨斗書きなどを依頼されているはず。

贈られた側も そういった知らなければ 失礼にはならないのかもしれないけれど
知ってる方だったら・・・びっくりされるでしょうね。

今回は 気づけてよかったです。
次回からは お店選びを気をつけようと思います。

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後日、知り合いに「今後のためにお店に間違っていることを教えてあげたほうがいい」
と勧められ 迷ったけれど 事の成り行きを連絡しました。
すぐに お店の方から 
「すぐに調べなおしたところ、お店の認識が間違っていたことに気づかされた、すぐに改めます」
と丁寧なお返事を頂けました。
間違いを認めることは 少し勇気がいることが多々あります。
余計なお世話かなーと 連絡をしたあとでも 気になってたのですが
きちんとした対応で安心しました。
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