台風6号が沖縄や九州に大きな爪痕を残して行ったのですが、次は台風7号が来るようです。
先日、道の駅道志で「なみちゃんキムチ」を買いましたが、嫁の姉妹の家族でも好評でした。私も1週間で食べてしまいましたので、そろそろ買いに行きたいなと思っていましたが、嫁から「行くなら妹家族も欲しがっているから、買ってきて」と言われていました。
私も8/10から夏休みに入りましたが、どうやら台風7号がお盆の日本を直撃するらしく、恐らく来週はバイクで出かける事も出来ないのかなと思いまして、昨日(8/11)は天気が良かったので、このタイミングで出かける事にしました。
なみちゃんキムチも欲しいので、行くなら道の駅道志を絡めてみようと考え、今回は奥多摩から道志へ抜けるコースを考えました。日々酷暑が続いていますので、行くなら山方面でしょう。少しでも凉を求めたいですからね。でも心配なのは、突然のゲリラ豪雨なのですが、こればかりは予測できません。
という事で、8/11(金)に奥多摩方面から道志までを走ってきました。
出来れば早朝に自宅を出発したかったのですが、何だかんだで6:40分頃に出発しました。この時間で日差しは出てますが、まだ気温は30℃には達していない感じです。自宅からは国道16号を利用して、橋本から高尾方面を抜けて武蔵五日市へ向かいましたが、途中、朝食もとった事もあって、武蔵五日市に到着したのは9:50頃で、自宅から3時間ほど掛かってしまいました。ここまで圏央道を使えばもう少し早く到着できたんですけど、今回はオール下道で走る事にしましたので、やはり時間が掛かってしまいましたね。
さてここで小休止した後、まずは奥多摩周遊道路へ向かいます。今回はまず小菅へ抜ける事を考えていて、そのルートとして奥多摩周遊道路を使う事にしました。何故ならこのルートは高さのある場所を走るルートなので、少しでもこの下界の酷暑から離れられる事を期待したのです。まずは「都民の森」を目指してGIXXER150を走らせますが、ルートはこんな感じです。
距離は30キロ程なので、行程としては1時間程度の距離です。奥多摩は昨年11月に来ましたが、早いもので既に半年は過ぎているんですね。前回は今回と逆コースで走りましたが、数馬から都道205号を使い、エライ山奥を走った記憶があります。確か道中、猟師仲間なのでしょうか、皆でイノシシを解体しているのを横目にみました。一応、東京都内なんですけどね。(間もなくシーズンオフで奥多摩方面 - 見て喜びあるくブログ)
この日はお盆休み初日だったんですが、大混雑は高速道路だけで、意外と下道は空いていました。私はGIXXER150で先行する車に近づきすぎず、ノンビリとワインディングを右へ左へひらりひらりと走りました。このバイクは排気量が無いので、坂道ではスピードはあまり出ませんが、こういうノンビリした走りには適しています。
約1時間ほどで都民の森に到着です。空は雲がありながら青空が良く見えていて、しかも結構涼しい感じです。土日であれば結構混雑する場所なのですが、この日はそれほど混んでいませんでした。
この日は警視庁でプロテクタ着用キャンペーンでもやっていたのでしょうか。バイク駐輪場入り口の処で交通課の人達がパンフレット配布などを行っていました。(上の写真、奥の方に制服姿が映っています)ここで麦茶を飲んで休憩していると、交通課の婦警さんが話しかけてきました。どうやらプロテクタの啓蒙の様でしたが、私の着用しているコミネのメッシュジャケットはプロテクタが装着されています。「ああ、しっかりプロテクタを着けているんですね、大事です」なんて笑顔を言われると、この50代オヤジは少しうれしくなってしまいました。
少し休憩した後、都民の森を出て奥多摩湖方面に向かいます。この道は速度制限40キロになっているので、周囲の風景を見ながらコーナーを右へ左へヒラヒラと曲がりながらのんびり走るのがベストです。
この奥多摩周遊道路は以前にバイクの交通事故が多発したんでバイクが通行止めになった時期もありました。確かに私の若い時はレーサーレプリカの様なバイクで、皮つなぎをバッチリ着込んでまるでレーサーの様に走っている人が多くいました。確かに今でも「無茶な運転やな」というバイクを見かけますが、一時期に比べたら少ないと思います。一方で無謀とも思える車も結構出会います。コーナーを曲がると対向車線をタイヤ鳴らしながら走ってこられると、結構ヒヤッとするものです。この日も何台かそんな車にも出会いました。できればそういう走りは止めて欲しいもんですね。
都民の森から20分ほどで奥多摩湖畔に到着します。
奥多摩湖は山奥なんで気温は30℃行っていない感じなのですが、青空が広がり日差しがじりじりとしています。ここからは丹波山抜けて塩山に行くコースもありますが、今回はここから小菅に向います。小菅までは30分かかりません。
道の駅こすげに到着したのは12時頃。バイク駐車場にはそこそこバイクが止まっていて、アイスを食べたりして皆休憩していました。この道の駅にはアスレチック設備がありました。
これは子供を連れてきたら喜ぶんでしょうね。私も子供たちが小さい頃には、こういう場所によく連れてきました。でもその子供も今は大学三回生と高校二年生。共に女子なんで、いまこんな場所に行くかと聞いてももう相手にされないんだろうな。そんな事をふと思いました。
ここから大月にある猿橋へ向かいます。コースはこんな感じです。
途中の松姫峠はトンネルで通過しますが、このトンネルは3キロほどある長いトンネルです。トンネルの中はヒンヤリしていてメッシュジャケットに冷風が吹き込んできますので、この酷暑の中では気持ちが良いですね。この猿橋へ向かう迄、先行バイクでビッグスクーターが居ましたが、中々のハイペースで走る人でした。私が以前にビッグスクーターに乗っていた時は、山道で特に下り坂にはかなり神経を使いました。まずエンジンブレーキが使えないので、アクセルワークと一緒に、ブレーキ操作にも神経を使います。あとスクーターではニーグリップ出来ないので、足で踏ん張りお尻をシートに押し付けてコントロールするんですが、特に段差には気を使いました。先行するビッグスクーターは大丈夫なのかな、等と少し気になりましたが、とにかくハイペースで走り抜けていました。
約30分ほどで猿橋に到着です。
猿橋は車のラジオで交通情報なんかで「中央道猿橋バス停を頭に云々」と紹介されるので名前だけは知っていました。でもこの橋は「日本三大奇矯」と呼ばれていて、初めて作られたのは西暦600年頃の推古天皇の時代だと言われています。こんだけの渓谷に、よくもまあ橋を架けたものだと思います。いまの端は昭和58年に架けられたと言いますが、これも江戸時代のものを複製したと言われています。
橋の真ん中から下を覗くとこんな感じでした。
この場所が天平時代あたりから橋を架けるような交通の要衝だったという事に、少し私は驚いてしまいました。
この猿橋は観光名所なので、ここには蕎麦屋さんがあって、この写真をSNSであげたら「蕎麦屋美味しいから食べてみ!」と来ていたのですが、それを猿橋から出発した後に気付きました。次回、その蕎麦屋に入って食べてみたいと思います。
この猿橋から道志へ向かうのですが、単純にコース検索すると都留市を抜けるコースになります。でも大月辺りは既に酷暑だったんで、街中は避けて少しでも山道を通って行こうと、途中に鈴懸峠を抜けるコースを選択しました。
猿橋から集落を抜けた先、林道鈴懸峠線を通るのですが、このルートはハッキリいって「酷道」でした。道路の真ん中に落ちて来た木の枝があったり、アスファルトも結構傷んでいるだけではなく、所々に落石もあったりします。私も少し気を抜いていたら大きな落石を踏んでしまいました。幸いな事にタイヤはパンクしませんでしたが、奥静岡の井川から千頭までの間の酷道よりひどい道だと思いました。でもまあ、林道ですからね。
猿橋から集落抜けて、約40分ほどの間、ひたすら急こう配な酷道のワインディングを抜けると鈴懸峠に到着。でもここには特に見晴の良さもなにもありません。ここまで来るのに対向車とは全く出会いませんでした。随所に「不法投棄は犯罪です!」という看板が立っていたので、そういう場所なのかもしれません。ここから都留市へと下り、今度は県道24号線で道坂峠を越えると約1時間で道の駅道志に到着します。
何時もの休日であれば、あふれるばかりのバイクが止まっているのですが、この日は里帰りしている人も多いのか、バイクは多いと言っても、それほど台数があるわけでもありません。ここで14時半になっていたので、昼食を食べる事にしました。カツカレーです。
食事の後は売店にいって、なみちゃんキムチをゲットして、ミッションコンプリート。
日差しは強いのですが、日陰に入ると結構心地よかったので、道の駅でしばしまったりしていました。ここから自宅までは約2時間程度の距離です。まったりして少し体力回復したところで帰路に着きました。
帰路は国道413号を相模原方面に向かい進むのですが、津久井近辺に来ると首回りに熱風がまとわりつく感じになり、ああ山から降りて来たんだなという事を実感しました。自宅に到着したのは18時頃で、この日の走行距離は224キロ。下道をひたすら走っての距離なので、そこそこ疲れを感じての帰宅でした。